【北山カリー工房】眺めが最高の山上にある隠れ家的カレー店。こだわりのカレーが楽しめる(福山市広瀬)

街から少し離れたところ、自然に囲まれた眺めのよいところでゆっくりしながら食事を楽しみたい。そんな気持ちになることはないだろうか。
しかも子供連れでも行きやすい空間で、大人も子供も好きなカレーだと、気になってしまうかも。

『北山カリー工房 (きたやま カリー こうぼう)』は、広島県の南東端・岡山県境の街である福山市にあるカレーの専門店だ。

店があるのは、福山市でも北部の山の上に位置していて、人里離れたエリア。
一帯は広瀬(ひろせ)地区と呼ばれている高原地帯で、気象条件によっては瀬戸内海や四国まで見渡せるという見晴らしのよい場所になる。

広瀬地区の入口的な場所にあるのが北山カリー工房で、ログハウスのような外観も特徴的な店だ。

そんな少し行きづらそうなところにある北山カリー工房だが、休日には待ちが出るほどの人が来る。
基本的に週4日ほどしか営業していないというのも特別感があっていいかもしれない。

北山カリー工房のイチオシのポイントは、以下のような点。

• なかなか行けない山の上にあるという特別感
• 木のぬくもりを感じる開放感のあるログハウスの建物
• 気さくな店主
• 店からの見晴らしのよさ
• 無辛から調整可能な辛さ
• 子供向けのカレーがある
• こだわりを感じる4種類のカレー

そんな北山カリー工房を紹介したい。

北山カリー工房の概要

北山カリー工房とは？福山北部の高原地帯・広瀬地区の入口にあるログハウス風のカレー店

なんといっても北山カリー工房のある場所がすごい。

福山の北部・加茂町の北の山の上にあるのだ。
「四川(しかわ)ダム」の周囲をまわるようにしながら道を上っていって、ダムを少し過ぎたところの道沿いにある。

このあたりは高原地帯になっていて、広瀬(ひろせ)地区と呼ばれている。
天気がよければ、眺めよく、神辺平野・福山平野が見渡せる。
状況次第では瀬戸内海や四国も見える。

取材時は天候が悪かったのが残念だ。

その広瀬地区の一番南にあるのが、北山カリー工房。
北山カリー工房は、ログハウスのような外観が特徴的だ。

店主は、福山市東部で塗装会社を営んでおり、20年以上趣味でカレーづくりを続けていたそうだ。

そんな店主の方は、とても気さくでフレンドリー。
気軽に話ができるのだが、1人で運営しているのでお店が忙しいときは大変そう。

注意点は、北山カリー工房の営業日。
金・土・日・月曜の週4日しか営業していないのだ。

また、第3日曜が休みになるほか、臨時休業もある。
訪問前に、公式SNSなどで確認が必要だ。

• Facebook
• Instagram

さらに、営業時間は11:00～17:00だが、予約ができるのは15:00以降のみ。
11:00〜15:00は来た順に案内する形になる。

店主1人で営業しているうえに、人気店のため、休みの日には待ち時間が発生することも多いので注意。

北山カリー工房のメニュー

カレーは4種類+子供向け1種で、すべてサラダ・アイス付き

北山カリー工房はカレー専門店なので、メインはカレーだ。

カレーは全部で4種類で、これに子供向けのカレーが1種類ある。

• じいじのキーマカリー
• 牛スジ煮込みカリー
• フレッシュトマトとチーズのチキンカリー
• 具だくさんスープカリー
• ジュニアカリー

今回、具だくさんスープカリーのみ注文できなかった。
スープカリーは一日限定8食だ。
めずらしいのは、冷たいスープカリーも楽しめること。
ぜひ、今度はスープカリーも食べてみたい。

なお、辛さの調整も細かくできるのもうれしい。
「マイルド」にすれば無辛にできるので、辛いのがだめな人も安心だ。

トッピングもいろいろある。
広瀬産のハチミツが気になるところ。

メニューの裏面には「取扱説明書」なるものが。

カレーは持ち帰り可能のようだ。

ゴロッとした牛スジがうまい「牛スジ煮込みカリー」

私はカレー好きで、牛スジ煮込みも好きなので、「牛スジ煮込みカリー」は最高の組み合わせだ。

細長い器に盛られて登場。

ルーの中にはゴロゴロとした大きな牛スジが見える。
さらに、彩りとして水菜が入っているのも美しい。

ルーは、煮込み系の粘りのあるタイプ。

甘味と酸味が印象的で、コクのあるルーだ。

大きめの牛スジ肉がゴロゴロと入っているのがうれしい。

牛スジはしっかりと煮込まれているようで、味がよく染みていて、しかも柔らかい。

食べると、肉の旨味と甘味がジワジワと広がっていくと同時に、スジ肉独特の歯ごたえも楽しめる。

カレーのルーに負けないインパクトのあるスジ肉だ。

食べ応えは十分、スジ肉だけでも満足しそう。

ライスは黄色い。

ライスは、おそらくサフランライスと思われる。

牛スジ煮込みカリーは2辛で食べたが、ほどよりピリ辛感だった。
個人的にはこれくらいがいいが、もうひとつ上の辛さも挑戦してみたい。

ほどよい辛さがいい場合は、2辛前後がちょうどよいのではなかろうか。
(※ 辛さ感覚は人によってかなり異なるので注意)

挽き肉のうま味がたまらない「挽き肉たっぷり じいじのキーマカリー」

「じいじのキーマカリー」は、牛スジ煮込みカリーと同じく細長い楕円形の皿に盛り付けられていた。

キーマカリーの上には、三色の刻みパプリカ。

ルーはは控えめなぶん、挽き肉がたっぷりと入っていて、ソボロのような食感。

そのぶん、挽き肉のうま味がしっかりと味わえる。
ジワジワと肉の甘味がしみ出てきて、ライスとよく合う。

ライスは、牛スジ煮込みカリーを同じ。

キーマカリーは、辛さをマイルド(無辛)で注文。
まったく辛さはなく、純粋にルーの味を楽しめた。
辛さがまったくだめな人におすすめ。

見た目も味も豪華な「フレッシュトマトとチーズのチキンカリー」

「フレッシュトマトとチーズのチキンカリー」も牛スジやキーマと同じく楕円形の皿だ。

見るからにうまそう。

牛スジ煮込みカリーやキーカリーに比べて、具材が多く、見た目も一番華やか。
そのぶん、値段も一番高いが。

上に乗っているチーズは2種類。

チーズには詳しくないのだが、ひとつは板状のチーズ。

もうひとつのチーズは短冊状のがたくさん。

どちらのチーズも、よい感じのトロトロ具合に溶けている。

そして一口大にザク切りにされたトマト。
瑞々しさを感じる赤色が鮮やかで、彩りを添えている。

ルーは牛スジ煮込みカリーのルーに近い。
とろみがある煮込み系のルー。

実はチーズの下のルーの中にチキンが埋もれていたのだが、肝心のチキンの写真を撮り忘れてしまった…

甘辛さと酸味のあるルーと、チーズのトロッとした食感と風味、トマトのフレッシュな酸味がよく合う。

そこへチキンの柔らかな肉感ととうま味が楽しめる。

なお、チキンカリーは辛さをレギュラー(中辛)とした。
辛いのは得意ではないが、多少の辛さなら問題ない場合は、レギュラーをおすすめする。

小学生以下限定の無辛「ジュニアカリー」

量が一般よりも約半分で、辛さは無辛の「ジュニアカリー」も置いてある。

子供連れには助かる。

ただし、小学生以下しか注文はできない。

といっても、小学校高学年くらいになると量が足りないだろうから、一般のカレーのマイルド(無辛)で注文したほうがいいかも。

ジュニアカリーは、丸い皿に盛り付けられ、サラダも同じ皿に盛り付けられていた。

サラダの内容・量も一般のと異なる。
コーンも入っているのが特徴的。

ライスは、ほかのと同じライスで、量を減らしたもの。

ルーも、基本的には牛スジ煮込みカリーやチキンカリーと同じような煮込み系のルー。

上からヨーグルトと思われるものがかけられている。

サラダとミニアイス

全てのカレーには、サラダが付く。
ただし、先に述べたようにジュニアカリーのサラダは内容が異なっていて、盛り付けもカレーと同じ皿。

食後にアイスが付くのもうれしい点。

口直しにちょうどいい。

店内のようす

北山カリー工房の店内は、土足厳禁。
入口で靴を脱いで、スリッパで入る。

ログハウス風の店なので、店内も木のぬくもりを感じる、開放的な空間だ。

席は、以下のとおり。

• 厨房前カウンター×3
• 2人がけテーブル×1
• 4人がけテーブル×2
• 6人がけテーブル×1
• テラス席2人がけテーブル×3 (好天候時のみ)
• テラス席4人がけテーブル×1 (好天候時のみ)

厨房前のカウンター席。

一番奥にあるテーブル席は、すぐ横に窓があるので、見晴らしがとてもよさそう。

もし、ここが空いていたなら、おすすめの席だ。

私が行ったときは、残念ながら空いていなかった。
そもそも天候が不順だったのだが…

テラス席もある。

悪天候時は利用できないが、天気がよければ山並みを眺めながら食事を楽しめるので、最高だ。

残念ながら取材時は、天候が悪く、テラス席は利用できなかった。

店内は空調設備がない。

冬場には薪のストーブを使うのだろうか。
これこれで風情があっていい。

店内にはいろいろなものが置いてある。

本もたくさん置いてあった。

また、福山界隈の作家がつくった小物・雑貨なども販売している。

北山カリー工房の外観・所在地

北山カリー工房は、ご覧のとおり、ログハウスの店舗。
周囲に家は少なく、道路沿いなので店を迷うことはないだろう。

上記画像は、店を店頭の道の来た北側(広瀬集落方面)から見たところ。

店を店頭の道の南側(平地方面)から見たところ。

正面から。

店頭の道路からは、テラス席のようすがうかがえる。

入口横にある看板。

営業をしていれば、店頭の道沿いに看板が出ているので、目印にして欲しい。

駐車場は、建物の南側と北側にある。

上記画像は、建物の南側の駐車場。
4台程度駐車可能のようだ。

建物のすぐ北側にある駐車場。
こちらも4台程度駐車できるようだ。

北山カリー工房への行き方

北山カリー工房は、山の上にあるので少し行きにくいので、簡単に紹介したい。

おおざっぱにいえば、四川(しかわ)ダムを目指していけばいい。
そして、四川ダムを過ぎて、そのまましばらく道なりに進めば北山カリー工房へ到着だ。

店は片道1車線の道沿いにあるので、比較的わかりやすく、狭い道を通ることもないため、距離はあるものの行きやすい場所ではある。

1. 福山市街方面からは国道182号を北上(東城方面)
2. 加茂町地区に入ったら、「中野南」交差点を東へ曲がり(右折)、県道21号線を進む
3. 中野南交差点から県道21号線を約2.5km進んだところで、「四川ダム」の案内板にしたがい、交差点を西へ曲がる(左折)
4. そのまま道なりに約5km進むと、北山カリー工房に到着

四川ダムへ向かう道は、徐々に山道を登っていくことになる。
途中ヘアピンカーブが続き、グルグルと登っていくが、狭い道はないので安心。

四川ダムの周囲をグルリとまわり、ダムを過ぎて約1.5kmほど進んだところが、北山カリー工房。
広瀬地区の最初の建物となり、周囲に家は少なく、店は道沿いでしかもログハウスなので、すぐわかると思う。

公共交通機関は、北振バスの便が通る。

北振バスの「フジグラン前～広瀬中学校・楠田」の路線だが、本数が少ない上に発着バス停がフジグラン前ということで、鉄道駅との接続がないなど便利が悪い。
途中、中国中央病院やビッグローズ前に寄るが、いずれも鉄道駅との接続はない。

駅からバスに接続をしたいなら、JR福塩線の最寄り駅(道上駅・万能倉駅)からフジグランまたは中国中央病院まで歩くか、JR福山駅から中国中央病院までバスでいって乗り継ぐなどの方法がある。

ちなみに、下車するバス停は芋原バス停で、そこから南西に約1kmだ。

さいごに

北山カリー工房は、福山市街からはけっこう離れている。

しかし、見晴らしのよい山の上で、ログハウスの建物内でこだわりカレーを食べると、特別感も高く気分転換にもよい。

家族でちょっとしたお出かけにも適していると思う。
店内はテーブル席がメインで、ジュニアカリーや無辛の辛さ調整もできるので、子供連れでも安心。

そしてなんといって、食べるとこだわりを感じることができるカレーは絶品だ。

北山カリー工房のイチオシポイント

• なかなか行けない山の上にあるという特別感
• 木のぬくもりを感じる開放感のあるログハウスの建物
• 気さくな店主
• 店からの見晴らしのよさ
• 無辛から調整可能な辛さ
• 子供向けのカレーがある
• こだわりを感じる4種類のカレー

店舗情報

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