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福山市のJR福山駅から1.5kmほど離れた住宅街に、隠れ家的なそば屋がある。
その名は『手打ちそば 草戸庵(くさどあん)』。
福山市草戸町二丁目の少し分かりにくい場所にありながらも、非常に人気がある店だ。
そんな草戸庵のイチオシポイントは、以下のとおり。
- 国産の蕎麦の実を使った自家製粉・自家製麺し、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の「三たて」を大事にしている
- そばのメニューが、温かいそば・冷たいそばともバリエーションが豊富
- わかめそばやとろ三昧など、時季限定のそばメニューもある
- そば湯が提供されて楽しめる
- 炊きこみごはんが絶妙な味わいでおいしい
- 昼限定で、そばと炊きこみごはんをセットにできる
まさに隠れた名店といえる草戸庵について、メニューや実際に食べた料理、店舗情報などを詳しく紹介!
草戸庵は移転のため、2024年(令和6年)9月19日に草戸町での営業を終了しました。
移転先は、西深津町四丁目。
移転先でのオープンは同年11月ごろを予定。
もくじ
草戸庵の営業時間・定休日・店舗情報など
店名 | 草戸庵 |
---|---|
所在地 | 広島県福山市草戸町二丁目1-19 |
営業時間 | 【日・月・木〜土曜】11:00〜14:00、17:00~21:00(オーダーストップ 20:30) 【火曜】11:00〜14:00 |
定休日 | 水曜 火曜の夜営業 |
電話番号 | |
席 | 4人がけテーブル席×2卓 4人がけ座敷×3卓 |
禁煙状況 | 禁煙 |
駐車場 | 有り |
メニュー
そばのメニューは「あたたかいそば」と「つめたいそば」に分かれている。
草戸庵では、国産の蕎麦の実を使った自家製粉・自家製麺。
それを「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の「三たて」で提供しているのが特徴だ。
結構バリエーションが豊富で、いろいろあって悩んでしまう。
また、昼限定の炊き込みご飯のセットも。
実は、草戸庵は炊き込みご飯も美味しい!
さらに夏季とそれ以外で多少ラインナップが変わる。
春限定で「春のわかめそば」、夏季限定で「とろ三昧」などがある。
さらに夜向けにアルコールとつまみとして板わさ・がす天・にしんの旨煮がある。
そば屋らしくそば焼酎も。
こちらは、なめこそば。
そばを注文するとそば湯も楽しめる
草戸庵では、そばを注文すると少し遅れてそば湯が提供される。
写真は光で反射してわかりにくいが、そば湯らしく乳白色をしており、とろみがある。
そば湯には専用のツユも提供され、これにそば湯を注いで飲む。
ざるそばの場合は、つけツユに注ぐ。
トロッとした舌触りで、そばの風味とツユの甘辛い味わいが混じり合い、暖かで心がホッとする。
おすすめメニュー
かけそば
基本的なそばともいえる「かけそば」。
具材はカマボコ2枚とネギ、タップリのワカメ。
中央にはユズ皮が少量載っている。
ツユは透明感のある茶色で、甘辛い香りが漂う。
ツユを飲むと、薄味のほどよい甘辛い味わいとともに、ダシの風味がフワッと香ってきた。
そばはほどよいコシ。
シコシコとした食感を絡んだツユとともに楽しめる。
カマボコは、白い半月型の薄切りが2枚入っている。
コリコリとしたワカメが、アクセントになっていい。
エビ天ざるそば
ざるそばに天婦羅がセットになった「エビ天ざるそば」。
エビ天という名前だが、実際はエビ天以外にも野菜のてんぷらが数種付いた、天婦羅の盛り合わせだ。
そばは細めで角張っており、噛むとシコシコといい歯ごたえ。
ほんのりとしたそばの風味と、かすかなやさしい甘味が感じられる。
ツユはトックリで別に付いているので、自分で器に注いで、薬味を入れる。
なお薬味は、ネギとワサビ。
ツユは甘めの甘辛味だが、そんなに濃すぎずほどよい味わい。
そこにそばを付けてすすり上げると、そばの甘辛い味わいがそばにからみ、シコシコとした食感とツルッとしたのど越しがおいしい。
天婦羅の盛り合わせ内容は、時季によって異なる。
取材時は春で、エビ2尾、ナス、ナンキン、ソラマメ。
天婦羅はどれも衣がサクサクで軽快な食感で、香ばしい。
ツユに浸してもサクサク感があって、ツユの味わいと衣の風味が混じり合ってうまい。
天おろしそば
私が草戸庵でよく頼む「天おろしそば」。
冷たいそばになる。
おろしそばに、エビの天婦羅2切れとシシトウの天婦羅1切れが載っている。
そのほかの具材は刻み海苔、カイワレダイコン、刻みネギ、カツオ節、そして中央にコンモリとダイコンおろし。
ツユは別に付いていて、それを自分でそばの上からぶっかけ、混ぜながら食べる。
ツユはやや甘めの甘辛味だがサッパリとしていて、ダイコンおろしやカイワレ、カツオ節、海苔と相性がいい。
そこに細めながらシコシコとしたコシのあるそばが絡んで、おいしいハーモーニーを楽しめる。
天婦羅は衣がサックサクで香ばしく、おいしい。
ツユを染みこませても、サクッとしており、ツユの味と衣の香ばしさの組み合わせが最高。
エビはプリプリッとしていて弾力があっていい。
シシトウの天婦羅は衣は薄めだが、サクッとしている。
鴨南蛮そば
おすすめのそばのひとつ、「鴨南蛮そば」。
いっしょにサンショウ粉が付いてくるので、好みで振りかけて食べる。
具材はメインの鴨肉が数きれ入っているほか、炙った白ネギ、カマボコ、さらにワカメが入っている。
ツユはやや白濁している茶色。
飲むと甘辛い味わいにダシの風味、そして炙りネギの香ばしさや鴨肉の香ばしさや甘味・脂感などが感じられる、奥深い味わい。
そばはほかのそばと同じく細めで角張っている。
噛むとシコシコといい歯ごたえ。
ツユとの絡みも最高だ。
そしてメイン具材の鴨肉。
鴨肉の赤身を食べると、ムチムチとした食感だ。
噛みしめるごとに、鴨肉の味わいがジワジワと染み出てくる。
脂身はプニプニとしていて、ほのかな甘味と脂感。
白ネギは長めに切られ、白い部分と青い部分の両方が入っている。
いい感じに炙られており、食べると炙られた香ばしさとともに甘味が広がる。
また汁をシッカリ吸っており、汁の甘味もあふれてくる。
時季がよかったからか、この日はワカメはメカブだった。
メカブはコリコリとしたいい歯ごたえがたまらない。
半月状の白いカマボコは、薄切りのものが2枚入っていた。
鴨せいろ
鴨南蛮そばは温かいそばだが、鴨肉を使った冷たいそばが「鴨せいろ」だ。
鴨せいろもサンショウ粉が付いてくるので、お好みでかけて食べる。
そばの麺は、ざるそばと同じだ。
麺は白っぽいベージュというかグレーのような色をしている。
艶やかで美しい。
つけ汁は濃いめの赤茶色。
飲むと甘めの甘辛味でおいしい。
中にはネギと鴨肉が入っている。
ネギは長めに切られ、炙られており、食べると炙られた香ばしさとともに、ネギ特有の甘味、さらに汁をシッカリ吸っており、汁の甘味も広がってくる。
つけ汁に浸して食べると、甘辛い味わいが蕎麦と絡み合っておいしい。
モチモチシコシコとした絶妙な食感のコシで、ツルツルとしてのど越しもいい。
そしてほのかに香る、蕎麦のやさしい風味。
鴨肉は数切れ入っており、赤身がメインで端の方に脂身があり、まるでチャーシューのよう。
キレイな紅色の赤身を食べると、ムチムチとした食感で、鴨肉の味わいがジワジワと染み出てくる。
脂身はプニプニとしていて、ほのかな甘味がしてたまらない!
地穴子天そば
「地穴子天そば」は、アナゴの入荷があるときしかないので、入荷がない場合は注文できないメニューだ。
地アナゴは入荷が不安定で、ないときも多い。
かけそばに地アナゴの天婦羅、さらに各種野菜天ぷらが付く。
これはなかなか食べごたえがあって、お得だ・
天婦羅は付属の塩や、レモン、あるいはそばのツユに浸しても楽しめる。
アナゴの天婦羅は3切れ。
さらに骨の天婦羅が付く。これはポイントが高い!
衣は軽やかでサクッと軽快な音がする食感、香ばしさが広がる。
そしてアナゴの身は柔らかでホクホク・フックラとしてほり、脂がのってジューシー。
アナゴの淡泊な味わいがおいしい。
そして皮の部分は少しプニッとした食感。
塩で食べてもおいしいが、かけそばのツユに浸してもいい感じ。
骨の天婦羅はカリカリッとした食感で香ばしく、せんべいのようで最高。
この日のアナゴのほかの天婦羅は、サツマイモ、ナンキン、ナス、シシトウ、シメジ、エノキダケ。
エノキの天婦羅はめずらしい。
シメジの天婦羅もめずらしい。
とろ三昧
「とろ三昧」は夏季のみ登場する冷たいそばだ。
いわゆるぶっかけそばの一種。
名前のとおり、トロッとした三大食品のオクラ、納豆、ナガイモのトロロがメイン具材となっている。
トロトロ・ネバネバ好きにはたまらないそばだ。
さらにカイワレ、ネギ、ウズラの生卵、刻み海苔、カツオ節も入っていた。
納豆は、挽き割りタイプ。
中央にはナガイモのトロロ、その上にウズラの生卵が載っている。
横には、おろしワサビも。
オクラは輪切り。
ヒンヤリとしたそばの麺。
コシがあって、のど越しもいい。
別の容器で出てきたツユを、自らぶっかけて食べる。
全体をよくかき混ぜて食べるとおいしい。
ウズラも割ってよく混ぜるのがおすすめ。
コシのあるそばに、甘めの甘辛味のツユがよく合い、さらにツユと混じり合った納豆やトロロ、オクラのネバネバがそばに絡んで、複雑な味わいと食感を楽しめる。
オクラヤカイワレのシャキシャキ感や、ウズラの卵の風味、海苔やカツオ節などの風味も相まって、楽しい味わいだ。
炊きこみごはん
草戸庵の隠れた人気メニューが「炊きこみごはん」。
単品もあるが、昼限定でそばと炊きこみごはんセットもある。
具材は可紛れのニンジン、アゲ、タケノコなど。
薄味で、ほんのりとした控えめの甘辛さやダシの風味で、食べやすい。
たまにところどころ焦げ目があったりして、香ばしくておいしい。
店内のようす・席
草戸庵の店内は昭和的な雰囲気で、こじんまりとしている。
4人がけテーブル席が卓と4人がけ座敷が3卓ある。
カウンターがないため、テーブル席は相席となることが多い。
なお店内は、禁煙である。
外観・所在地・駐車場
草戸庵があるのは、JR福山駅から南西へ1.5kmほどといったところ。
所在地は福山市草戸町二丁目。
といっても草戸町と東側の地吹町(じぶきちょう)との境目となる。
マンションの1階の店舗スペースに入居しており、周囲は住宅密集地で道路も狭い生活道路なので大変分かりにくい場所になる。
目印としてはスーパーのフレスタ草戸店。
そこから北へ約150mほど。
もうひとつの目印は地吹荒神社。
「地吹荒神社前」の交差点から西へ曲がり約100m。
また、草戸保育所からは東へ約200m。
わかりにくい場所にあるにも関わらず、食事時には満席になるほどの人気店。
平日の昼間は、営業職風の方やタクシーの運転手さんも多いようだ。
駐車場は店の前には3台、マンションの東部分に1台、合計4台分の停めるスペースがある。
間違えて両隣の企業の駐車スペースに停めたり、他店に停めたりしないよう要注意。
以前は南へ歩いて1分ほどの小さな共用駐車場に、数台分の第二駐車場が確保されていたが、2019年(令和元年)8月に第二駐車場は廃止になった。
草戸庵のイチオシポイント
- 国産の蕎麦の実を使った自家製粉・自家製麺し、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の「三たて」を大事にしている
- そばのメニューが、温かいそば・冷たいそばともバリエーションが豊富
- わかめそばやとろ三昧など、時季限定のそばメニューもある
- そば湯が提供されて楽しめる
- 炊きこみごはんが絶妙な味わいでおいしい
- 昼限定で、そばと炊きこみごはんをセットにできる
草戸庵は分かりにくい場所にある。
駐車場も少なめで、店内も広くはない。
しかし、たくさんのお客さんが来る。
混雑時を避けて、おいしいおそばを是非食べてみてはいかがだろうか。
草戸庵は移転のため、2024年(令和6年)9月19日に草戸町での営業を終了しました。
移転先は、西深津町四丁目。
移転先でのオープンは同年11月ごろを予定。
店舗情報
店名 | 草戸庵 |
---|---|
所在地 | 広島県福山市草戸町二丁目1-19 |
営業時間 | 【日・月・木〜土曜】11:00〜14:00、17:00~21:00(オーダーストップ 20:30) 【火曜】11:00〜14:00 |
定休日 | 水曜 火曜の夜営業 |
電話番号 | |
席 | 4人がけテーブル席×2卓 4人がけ座敷×3卓 |
禁煙状況 | 禁煙 |
駐車場 | 有り |
【アジト(Aji-to)】野菜タップリのパスタや本格リゾットが楽しめるイタリア料理店(福山市草戸町) 【ターカリー(Turcarri)】≪閉鎖≫巨大牛テイル入り無添加カレー!とろけるシフォンケーキなどデザートも美味(福山市草戸町) 【草戸ベース】泡系鶏白湯ラーメン「鶏泡そば」が福山初登場!奥深くまろやかな味わい(福山市草戸町)