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12月17日に倉敷美観地区で第8回の『岡山ブログカレッジ (通称 岡ブロ)』に参加した。
今回は終了後に忘年会も開かれ、とても楽しく充実した一日に。
岡ブロから忘年会まで、その様子を紹介しよう。
もくじ
岡山ブログカレッジとは?
『岡山ブログカレッジ』は「岡山スマホユーザー会(以下、『岡スマ』)」主催のチー (@ktoi_chi)さんが発起人となり岡山県で開催されているるブロガーのための学習会。
「共に学ぶ」をキーワードに「参加者全員で勉強して、お互いに高め合う」をコンセプトにメインとなる居場所の他に「もうひとつの居場所を作る」場として活動している。
運営者はチーさんの他、T.Murakami(トシ)(@SY_SI_Murakami)さん、きーたん(@keyturn312)さん、生川敏弘(@toshi_narukawa)さん、パパンダ(@papanda_life)さんと、いずれも岡山県を拠点に活動されている現役ブロガーの皆さんという豪華な会だ。
参考 過去のレポート記事:
会場は倉敷美観地区『オーガニックカフェsoil』
今回は新たな会場となった。倉敷美観地区、鶴形山の西麓にある『オーガニックカフェ soil (ソイル)』。古民家を改装し、地元の有機野菜や魚介などの食材を使ったおしゃれなカフェだ。ここの2階を貸し切っての開催だ。
2階はとても広くゆったりとできる。古民家の和の雰囲気を残しながら木製のテーブル・椅子が並ぶ。
夜はバーとなったり、ライブやイベントなどの会場として使用されたりするとのこと。
ちなみに今回soilのスタッフであるやぶなお(@yabnao)さんも岡ブロに参加された。
今回のテーマは「パクリ推奨!イベント作りの『コツ』伝えます」
講師は主催者のチーさん
今回は岡ブロ主催のチーさん自らが講師を務める。テーマは「パクリ推奨!イベント作りの『コツ』伝えます」。
チーさんは倉敷を拠点に『岡山ブログカレッジ』のほか『岡山スマホユーザー会(岡スマ)』も主催。岡ブロは今年4月からだが、岡スマは4年以上開催している。地方で2つのイベントを運営してきたチーさんが実践してきたイベント運営のコツを開陳する。
内容
イベント運営を行うようになったきっかけ
まずチーさんが自らイベント運営を行うきっかけになったことについて。
もともとチーさんはいろんなブログコミュニティーやセミナーの類に参加することが度々あったそうだ。しかしほかのブログコミュニティーはお金の話に傾倒していることがあまりにも多かったとのこと。お金も必要だが、そればかりだと楽しくない。そこで自分で理想とするイベントを運営しようと思い立ったのだ。
イベント作りのポイント
好きなこと、得意なことを見極める
イベントは自分の好きなことや得意なことをイベント化する。
そのためには自分の好きなことや得意なことをブログで書いていく。そしてその中からより深めたいテーマを見極めるのだ。次にその見極めたものから人と「対面」して行う価値があるかを考えていく。その価値があるならイベント化してみるのだ。
ここで重要なポイントが「自分が興味がない、苦手なことはやらない」ということ。とうてい続けられないからだ。
地方でのイベントは収益化が難しいという前提で
地方でのイベント開催は収益化は難しいというのが実状。人口が密集する都会=東京にくらべ、地方=東京以外では、人が少ない地方のイベントは集客が非常に困難だからだ。
そのため、人が集まらないことを前提として運営し、ボランティア感覚で割り切ってやるのが肝要なのだ。
都会でやりやすいイベントを地方でやっても失敗する。都会と地方イベントのちがいを理解しておくことが必要だ。
都会 (東京) | 地方 (東京以外) | |
---|---|---|
集客 | しやすい=人口多 | 難しい=人口少 |
ゲストの呼びやすさ | やりやすい =ゲスト候補の多くが在京 |
呼びにくい =交通宿泊費がかさむ |
収益化・知名度拡大 | しやすい =交通が発達し人が来やすい |
難しい =人が来ない |
東京23特別区 | 9,467,490人 |
---|---|
横浜市 | 3,733,234人 |
大阪市 | 2,713,157人 |
名古屋市 | 2,314,125人 |
札幌市 | 1,963,309人 |
福岡市 | 1,567,189人 |
国内で一番人口の多い市である横浜でさえ東京の半分以下、主要な地方拠点とされる市でも東京の三分の一に満たないのが現状。チーさんが都会=東京、地方=東京以外と定義したのは現実に即しているのだ。
都会のイベントは、大規模オフ会など「広げる」イベントに向いている。
一方で、地方でのイベントは価値を求めるのが難しい。
そこで、逆に少人数で開催できることをメリットにするのだ。
- 1回の出会いで話ができる時間が長い → 広げながら深められる
- 距離感が近い → 有名人にお近づきになれる
- 差別化できる
このように地方イベントがおもしろいと思えるようにデザインしていく。
そしていろんな地方で様々なイベントが催されるようになれば、地方が盛り上がる。そして住むメリットや理由ができることで地方の活性化につながるのだ。
岡スマの基本コンセプト
チーさんは仕事が多忙になったことでうつ病になり、かつて楽しかったときを取り戻すため、好きなことをやってきた。その経験から同じ境遇の人の力になれればとの思いがあったそうだ。
まず無料のイベントとして開催している岡スマについて。
- とにかく継続(できないときは別の人に依頼)
- 誰でも参加できる=オープンイベント
- 楽しさを追求
- 来る者拒まず、去る者は追わず
- 面倒くさい縛りは一切つくらない
イベントを開始し最初の方は「ご祝儀」的に人が集まるが徐々に減少する。2年ほど経つと、参加者も運営者も飽きてきて停滞するのが普通だとのこと。
そこで定期的に祭り的な「仕掛け」を用意する。
岡スマの場合は「岡スマ拡大版」。この祭り的仕掛けの後はしばらく人が集まり、停滞の脱却のきっかけとなるのだ。
岡ブロの基本コンセプト
次に岡ブロだ。岡ブロは岡スマとちがい有料イベントとして開催されている。
- 出会いを最大化する
- 地方らしい、コンパクトさをメリットに
- 地方発の文化の仕組み作り = 収益化
- ゲストは呼ぶがゲストにこびない = 自分がゲストとお近づきになりすぎない
→ 自分はゲストとあまり話さず、参加者と話をしてもらうようにする
岡ブロという「場」の価値を高め、イベントを参加者・講師・主催のみんなが「行って良かった」といえる『もうひとつの居場所』にすることに力を入れている。
イベント運営で大切なこと
- 複数人で運営
- 複数人運営していても自分が中心で動く(一人でやっている気持ちでやる)
- 人が来なくても自分が楽しめばいいという感覚でやる
- 普通は「集まらない」と悟る
運営メンバーの選択
- 趣味嗜好はなるべくバラバラに
- 同性で固める
- お金に困っていない人である
これは、コミュニティ崩壊の要因として多いのが「男女問題」「金銭トラブル」「運営メンバーのモチベーション低下」であるからだ。
これは一般社会も同じこと。
絶対やらなかったこだわり
- 有名人を呼ばない、呼んでも頼らない = 有名人の色が付いてしまう
- 人集めを目的としない
- 「色」がつかないようにする
- 初参加者へのフォローを忘れない = どんな人が来るのか分からないから怖い → リーフレットを用意するなどの対策
- 身内ネタに走らない = 知っている人が以外は引く
- 自分を中心に据えない
- 集合写真はとらない=時間の無駄
主な失敗、注意点
過去にやってしまった失敗として、会場の下見を行わず開催したことがあげられた。結果として場所が狭くプロジェクターが使いづらいなどの支障が出た。そして、それ以降の参加者が減少してしまったという。
会場の下見は必須だ。
またコンセプト不明の呑み会を開催したことも。オフ会として開催したが、誰向けなのか不明なため集まらなかったという。
ほかに注意点として、地方イベントは絶対に単独でやらないこと。
ひとりだと負担が大きく、また基本的に地方では人は来ないので集客できずに精神的に病む可能性があるからだ。
必ず仲間を集めて運営する。仲間はインターネットで募集したり、同じようなイベントに参加して仲間になりそうな人を探すなどの方法がある。
「無制限」の世界で生きる
今回のテーマとは別だが、運営者の一人であるT.Murakamiさんからもお話しがあった。
それは人は平均に惑わされて生きている。平均を目安にしていると人はずっと人生に満足できない。
だからその制約・制限を取り払い「無制限の世界」で生きることが大切。
制限をなくすことで自由に生きることが可能。
「やり方」ではなく「あり方」が大事。そのためには自らのビジョンをはっきりとさすのだ。
忘年会〜二次会へ
今回は岡ブロのあとに忘年会が開催された。場所は美観地区の東町にある『夢空間はしまや』。こちらも古民家の蔵を改装したおしゃれな空間。隣の系列イタリア料理店『トラットリアはしまや』の料理もいただけた。
忘年会では参加者の有志がミニプレゼン。
お酒もすすみ大いに盛り上がった。
その後は有志で二次会へ。岡ブロ会場となったsoilの2階が晩にはバーになるとのことで、お邪魔した。
次回の岡ブロ
次回の岡ブロは来年2018年1月14日、今回と同じくsoilで開催される。
講師は今回参加者として来られていたぞえ(@kz_sue 、kt-zoe.com)さん。過去にも岡ブロに参加経験もあり、先日私が参加した広島ライフラボの運営者の一人でもある。そして私のプロフィールのアイコンを作成していただいた方。
ぞえさんは漫画・イラストの分野でフリーとして働きながら、IT技術者として会社員で働いている。
そんなぞえさんが講師を務める次回のテーマは「ブログで変わる! 普通の会社員の生き方改革」。
詳細は岡ブロの公式サイトを参照。