当サイトではGoogleアドセンス広告を表示、一部の記事にはアフィリエイト広告を表示しています。
岡山県倉敷市で、ほぼ毎月開催されているブログコミュニティー『岡山ブログカレッジ (通称:岡ブロ)』。
2020年(令和2年)2月9日、2020年1発目で第32回目となる岡ブロが開催された。
今回の講師は運営メンバーのきーたんさん。
テーマは「仕事に活かす趣味ブログでの信用の稼ぎ方」だ。
きーたんさんはグルメブログ『岡山名店みちしるべ』を運営する、岡山で有名なグルメブロガーだ。
地元のテレビ番組にもレギュラー出演している。
さらに、整体・鍼灸師として自身の店『Think U Kitagawa』も運営しており、マルチに活躍中だ。
そんなきーたんさんの講義を紹介したい。
もくじ
岡山ブログカレッジとは
岡ブロは「岡山スマホユーザー会 (岡スマ)」を主催するチー (@ktoi_chi)さんが発起人となり設立された、岡山県内で開催されているるブロガーのための学習会・コミュニティ。
「共に学ぶ」をキーワードに「参加者全員で勉強して、お互いに高め合う」をコンセプトとし、メインとなる居場所の他に「もうひとつの居場所を作る」場として活動している。
運営者メンバーは、以下のとおり。
- チー (@ktoi_chi)
- T.村上(師匠)(@SY_SI_Murakami)
- きーたん(@keyturn312)
- パパンダ(@papanda_life)
- やぶなお(@yabnao)
いずれも岡山県を拠点に活動している現役ブロガーの皆さんという豪華な会だ。
令和のはじまりとなる2019年5月から、新メンバーとして、やぶなおさんが加入している。
参考
岡山ブログカレッジ(岡ブロ)ーブログを楽しく学び合う勉強会アナザーディメンション
▼参考 過去のレポート記事
- 【31回 岡ブロ】とっとこランサーさんによる「週1労働で生き抜くライフスタイルと情報発信のススメ」
- 【第30回 岡山ブログカレッジ】会社員の皮を被ったフリーランス「会社員4.0」とは
- 【27回 岡山ブログカレッジ】あんちゃさんによる講義「応援される発信・孤独な発信」
- 【26回 岡山ブログカレッジ】僕の働き方改革!体験して分かった三つの大切なこと
- 【25回 岡山ブログカレッジ】先が見えない令和時代の生存戦略。やぶなお氏が初講義
- 【24回 岡山ブログカレッジ】環境の崩壊、その時あなたならどうする?
- 【23回 岡山ブログカレッジ】テーマは複業について。講師はグルメブロガー・整体師のきーたん
- 【22回 岡山ブログカレッジ】ブログvs動画、今の伝え方を考える雑談会
- 【21回 岡山ブログカレッジ】図解を学び発信力を磨け!行武亜沙美さんの図解講座
- 「岡山ブログカレッジ」記事一覧
会場は倉敷美観地区の食事処 カモ井
今回の会場は、倉敷美観地区にあるお食事処の『カモ井』。
岡ブロでは、過去何度も使っているおなじみの会場だ。
2階が会場で、座敷のため気楽に座って参加できる。
きーたんとは?テレビ出演もする人気グルメブロガーで整体・鍼灸師としても活躍
今回の講師は、岡山を中心に活動し、テレビ出演などもしているおなじみのグルメブロガー・きーたんこと北川 知裕(@keyturn312)さん。
2012年(平成24年)より続くグルメブログ『岡山名店みちしるべ』を運営中だ。
きーたんの「オススメ岡山グルメランチ」ブログ
また、きーたんさんは整体・鍼灸師としても活躍している。
ボディケアサロン『M2F(現 Think U Kitagawa)』。岡山の人気グルメブロガーがやってます!(岡山市富田町)
そんなきーたんが「仕事に活かす趣味ブログでの信用の稼ぎ方」をテーマに講義をおこなった。
きーたんによる講義「仕事に活かす趣味ブログでの信用の稼ぎ方」
32回岡ブロでのきーたんの講義内容で、印象に残った部分をまとめてみた。
グルメブログは稼げない…… それでもグルメブログをやる理由
きーたんいわく「グルメブログは稼げない」。
しかし、それでもあえて「グルメブログをやる理由」があるという。
おもな理由は、以下。
- 地域で長年がんばっていると、東京など地域外の大きなところより、信用を得やすい
- ブログ運営から派生して、いろんなスキルが身につく
- ブログをやることによって、運営者個人に信頼がつく
地道に長年地元でブログ活動をしてると、地域外の大手メディアや企業などよりも強い信頼を得ることができる。
そして、ブログ運営を通じて、さまざまなスキルがついたという。
なかでもきーたんさんが言っていた中で注目は「アウトプットすることで、アウトプット自体が宣伝広告のようになる」ということ。
3つめが、ブログをやることによって、運営者個人に信頼がつくことだ。
ブログというツールを使って信用を積み重ねてきたことで、ブログ自体もそうだが運営者にも信頼が生まれてきた。
ブログを通じて上記3つのことを得、テレビ出演など次のステップにつながっていたのだ。
さらに、動画作成の依頼やメニューの作成依頼まで受けるようになったとういう。
これも「ブログで写真撮影・動画作成していた+お店からの信頼+宣伝効果」のたまもの。
いっぽうで、本業を生かしてブログをする場合、趣味ブログとして割り切ったほうがいい場合もあるという。
- 本業の経歴が浅い
- 本業自体をまったく楽しめていない
- 本業をテーマにしたブログだとニッチすぎる
- 本業テーマでやっていることが地味すぎてネタにならない
- 本業テーマだと利害関係があって難しい
本業の経歴が浅い場合だと、すでに経歴が長い人に対して知識などで太刀打ちができない。
ターゲットを工夫することで対応できることもあるが、基本的にはある程度スキルや知識が貯まるまでは、趣味ブログを割り切ったほがいいそう。
また、本業自体が楽しめていないなら、ブログにしてもおもしろくないから読まれない。
さらに、テーマとする本業自体がニッチすぎたり、地味すぎ対する場合、仕事として生かすには難しい。
これも趣味として割り切ってブログをするのがいいだろう。
あとは、本業のことを発信すると、軋轢が生じたり自身の信頼を損ねたりすることも。
業界や企業、職業などによっては、仕事として発信が難しい場合もある。
自己満足ブログを価値ある趣味ブログに変えるヒント
きーたんさんは、自己満足でやっているブログを価値のあるブログに変えるヒントをいくつか提示した。
- マーケットの大きさは意識しながらジャンルは絞りすぎない
- 見られることを意識する
- コミュニケーション力はある程度必要
- 限界はつくらないのがいいが、何でもかんでも一人ではやらない
- 自分と相性のいいSNSを選ぶ
- のためのブログなのか?どういう人から信用を集めたいのか?を定期的に振り返って考える
まず、マーケットの大きさは意識しながらジャンルは絞りすぎないこと。
きーたんの場合は「岡山県」というマーケットで「グルメ」に詳しいというポジション。
「岡山県」というマーケットは、これより広いと個人では対応できず、小さすぎると需要がない。
また、広すぎると敵もかなり多くなる。
それで岡山県というエリアを選択したという。
岡山県という範囲で、たとえば「ラーメン」「カフェ」というようにグルメジャンルを絞ると、ジャンルによっては単発的には効果があるかもしれないが、長期的に見るとジャンルを絞りすぎず「グルメ」という枠組みのほうが戦いやすいという。
さらに、見られることを意識する必要がある。
見た人から、自分はどのような発信者として見てもらいたいのか?
そのあたりをよく考えてみる必要がある。
あと、コミュニケーション力はある程度は必要だ。
たとえばグルメブログならお店の人とのやりとりなど。
また、限界はつくらないのがいいが、何でもかんでも一人ではやらないことも大切。
やることを減らしたり、弱音をはいたり、他人にまかせたりし、うまくやっていく。
そして、SNSは自分の発信している内容と相性のいいSNSを選ぶこともポイントだ。
最後に、誰のためのブログなのか?どういう人から信用を集めたいのか?を定期的に振り返って考えることが重要だ。
そして、それを元にブログをメンテナンスしていく。
きーたん流「岡山名店みちしるべ」のポイント・こだわり
最初は稼ぎ目的で始めたが、現在は稼ぎよりも「全国どこでもある店より、地元の人がやってる店にいってほしい」という思いが目的になったという。
キャッチーなタイトルをつけない
きーたんは、記事のタイトルをあえてキャッチーなものにしていない。
だいたい店名のみタイトルが多い。
タイトルをキャッチーにすることでインパクトは出るかもしれないが、その反面価値が薄まる可能性があるためだ。
また、記事件数を増やし、グルメデータベースサイトにする目的もあるのも、記事を店名のみにしている理由だという。
文中に見出しを付けない。紹介文が終わるまで広告を入れない
きーたんの記事には、見出しがない。
また、広告は記事内になく、多くの場合は記事が終わったあとに広告があるのみ。
どちらもブログのセオリーとは大きく異なる。
これは、きーたんが記事の世界観を大事にしているため。
きーたんのブログのグルメ記事は、読者と対話しているようにする形式となっている。
そして、きーたんが飲食店で体験した順で紹介しているという。
見出しや広告があると、体験順が途中で途切れてしまい、世界観が壊れてしまうため、あえて見出しなし・広告なしを貫いている。
まとめ記事は書かない
きーたんは、まとめ記事も書かないという。
これもブログのセオリーとは異なる。
これは、行ったことない店をランキングするのはアンフェアというのがひとつの理由。
さらに、自分の価値観や経験も常に変わるので、まとめ記事を書いてもすぐに内容を変えないといけなくなる。
これだと書いても意味が無い。
また、きーたんのブログのスタンスは、あくまで「飲食店に喜んで欲しい」「地元の飲食業界を盛り上げたい」というもの。
そのためまとめ記事を書くのは、飲食店に対し公平に扱えないので書きづらいという。
さいごに
業務多忙のため、今回限りできーたんは岡ブロ運営者から離れるそう。
最後に貴重な話を聞くことができた。
運営を離れても、今後機会があれば講師として登壇する可能性もあるだろう。
また、きーたんさんの鍼灸整体サロン「Think U」にもぜひ行ってみて欲しい。
なお、32回の次に開催予定だった岡ブロは、新型コロナウィルスの影響で延期となり、さら中止となった。
ちなみに、運営者のチーさんが講師で『理想を実現するために会社作っちゃった』をテーマに開催する予定だった。
詳細は、下記を参照。