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2018年12月9日、第20回『岡山ブログカレッジ (岡ブロ)』に参加した。
今回は、主催のチー (@ktoi_chi)さんが講師。
テーマはフリーランスの実状。
チーさんはブログ『アナザーディメンション』を運営しながら、システムエンジニア(SE)として会社員だった。
しかし、2018年になって退職し、フリーランスの道へ。
フリーランスとして活動した過程と、そこから学んだことを紹介した。
私も現在フリーランスとして働いている。
ひじょうに興味のあるテーマで、なおかつ自分自身の生活に役立てることもありそうなので、参加前から楽しみだった。
岡山ブログカレッジとは
岡ブロは「岡山スマホユーザー会 (岡スマ)」を主催するチー (@ktoi_chi)さんが発起人となり設立された、岡山県内で開催されているるブロガーのための学習会・コミュニティ。
「共に学ぶ」をキーワードに「参加者全員で勉強して、お互いに高め合う」をコンセプトとし、メインとなる居場所の他に「もうひとつの居場所を作る」場として活動している。
運営者はチーさんの他、T.村上(トシ、師匠)(@SY_SI_Murakami)さん、きーたん(@keyturn312)さん、生川敏弘(@toshi_narukawa)さん、パパンダ(@papanda_life)さんと、いずれも岡山県を拠点に活動されている現役ブロガーの皆さんという豪華な会だ。
参考
岡山ブログカレッジ(岡ブロ)ーブログを楽しく学び合う勉強会アナザーディメンション
▼参考 過去のレポート記事
- 【第19回 岡山ブログカレッジ】災害と情報発信、ブログ・SNSの活用について学ぶ
- 【第17回 岡ブロ】ヨソ者になって好きな場所に住むという生き方
- 【第16回 岡ブロ】SNS相談会、貴重なインスタのコツも「ぱんくま」さんから聞けたぞ!
- 【第15回岡山ブログカレッジ】F太さんから自分の強みに合わせたTwitter運用法を学ぶ!
- 【第14回岡山ブログカレッジ】手持ちの武器を磨け!強みを分析してポジショニング戦略を考えよう
- 【第13回岡山ブログカレッジ】自分の武器とは何だ!? 強みを生かすには
- 【第12回 岡山ブログカレッジ】祝 一周年!一年前の夢はかなったのか
- 【第11回岡山ブログカレッジ】意外と大事なプロフィールを学ぶ
- 「岡山ブログカレッジ」記事一覧
もくじ
今回の会場はなんと「大橋家住宅」
今回は国指定重要文化財である「大橋家住宅」で開催。
昔ながらの趣ある家屋だ。
今回のテーマは「実録!会社を辞めたら自由のはずじゃ… 」
講師は主催のチーさん
今回は主催メンバーのチー (@ktoi_chi)さんが講師として登壇。
チーさんは、2018年夏に会社を退職してフリーランスとして活動を開始した。
フリーとなるまでの経緯と、フリーになってからの実態が今回のテーマだ。
フリーランスになる前の状況
チーさんはシステムエンジニア(SE)として10年間会社につとめていた。
10年在籍していたが、出世したくない、万年平社員でいいと思っていたという。
それは、出世と引き換えに遠方への異動や、長時間労働による家庭やプライベートとのバランスが崩れることが考えられるからだった。
在籍中は、給料はそんなに高くはなかったが、比較的自由度は高めの会社で、現状には大きな不満は少なかったそうだ。
では、なぜ会社をやめたのか?
つとめていた会社は自由度は高かったので、自由になりたかったわけではないという。
退職したおもな理由は、以下の4つ。
- 働き方を変えたかった(リモートワークの活用など)
- 会社外(世間一般)における自分の客観的な評価を知りたかった
- 家庭のこと、とくに子育てにもっと関わりたかった
- 将来への備えのため(いろいろ挑戦し、選択肢を増やしたかった)
会社員時代、生活リズムを崩すリスク最大の要因は残業だった。
そのため帰りが遅くなりと、妻に負担が集中したりした。
IT系の会社なのでリモートワークの活用でもっと効率的にすることも可能なのに、逆行するような状況だったそうだ。
そこで、退職後チーさんは仕事をしながら家事を担当に。
妻は時短勤務からからフルタイム勤務に
フリーランスとなってから
そして、2018年8月に退職してフリーランスとなってわけだが、実際にフリーとして活動してみると、予定していたことよりもちがうことが多々あった。
- 妻が時短勤務からフルタイム勤務になったが、想像より妻の残業が多い
- 家族(自分の親)の理解がない
- 西日本豪雨災害の発生による支援活動への協力
チーさんはフリーになったことで、家事の分担を会社員時代より増やした。
しかし、フルタイム勤務に変更した妻の残業が予想よりも多かったことで、チーさんへの家事の負担が予定したよりも多くなり、家事分担を変更した意味がなくなってしまう。
さらに、自分の親の理解が得られているようで、じつは理解されていなく、衝突もあったそうだ。
そして、フリーとなる直前に発生した西日本豪雨災害。
災害支援のボランティアの手伝いの要請があり、かなり忙しい生活になってしまう。
その結果、フリーになり自由になるどころか会社員より時代よりも生活が荒れるという現状に。
以下のような状況だったそうだ。
- 家事だけで精一杯
- ブログがかけない
- 新たな仕事を受ける余裕がない
- 家庭内不和が発生
- 収入かの途絶える恐怖
フリーとなって感じたことは、自由がない、かなりしんどいということ。
そして、メリハリがないこと。
仕事とプライベートの境目がないためだ。
行った対策
そこで、行った対策が以下。
- 睡眠時間を少しだけ削って時間をつくった
- 空き時間ができたらブログを含めた仕事に充てる
睡眠時間を少しだけ削ることで、時間を捻出。
削りすぎると体調がすぐれなくなり、逆効果なので、少しだけ削る。
普段は睡眠時間が十分確保できていたので、少し削る余裕があった。
以前は朝5時起きだったのを朝4時起き変更し、その時間をブログの時間に充てた。
あた、少しでも空き時間ができたら、その時間を活用してブログを含めた仕事を行った。
フリーとなってからの課題
フリーとなってから感じた課題は以下の通り。
- 空き時間を作る工夫が必要 → タスク管理
- ある程度の安定収入を確保する必要性 → 固定客の獲得
- 家事の自動化 or 省略化(特に料理)
空き時間を作る工夫が必要
まず、空き時間を工夫として、タスク管理ツール、しかも家事・仕事を横串でできるツールを導入する。
「GTD」手法を取り入れ、GTDのツール「Omni Focus 3」を使用した。
ある程度の安定収入の確保
フリーとなると、収入が不安定になる。
そこでいかに安定した収入を得るかが大切。
つまり、固定客の確保だ。
チーさんは、災害ボランティアの協力などをしたことで、仕事の幅が広がったという。
また、元の会社からもアルバイトの声がかかった。
さらに落ち込んでいたブログ収益も復調。
家事をなるべく自動化or省略化
家事、特に料理で悩む時間を減らすのが時間確保のポイントだそうだ。
チーさんは「ホットクック」を導入したり、本来はタスク管理のツールである「トレロ」を夕食管理ツールとして応用している。
ほかにも、掃除にロボット型掃除機を導入している。
フリーランスで仕事をするポイント
会社員を辞めてフリーとなって感じた、フリーランスでの仕事のポイントも。
- 自分はフリーでも、顧客は会社(法人)であると理解する
- フリーの強みはスピードである
まず、自分はフリーでも、顧客は会社(法人)であると理解することが必要だ。
決して個人で好き勝手していいわけではない。
フリーとして独立しても、仕事は一人でするわけではないからだ。
そして、フリーの強みはスピード。
個人で動いているので、組織のような会議や承認は不要なため、個人はスピードが武器となる。
しかし、対応するための時間が必要だ。
そのため、すぐ動けるように常にバッファ(余裕)を作っておくようにしておかなければならない。
まとめ
チーさんが約5ヶ月間のフリーランス生活で分かったことは以下の点。
- 仕事をする以上、会社をやめても自由ということはない
- ただし何を「自由」と捕らえるかによって考え方は変わる
- やる・やらないを決める「自由」は生まれる
- 体調不良など不測の事態に対応しやすい
- 自由度の高い会社で、副業するのが最強
感想
私もフリーランスとなり、個人事業主として届け出て一年経った。
なかでも、自分で時間を捻出する工夫が必要な点、安定収入をいかに作るかという点などは、私も感じていた。
安定収入を得るにはいろんな仕事をしていく必要がある。
しかし、そのためには生活に時間的・経済的・精神的な余白(バッファ)が必要。
そうするために、余白を捻出する工夫をしていかねばならぬ。
これが今も取り組んでいる課題である。
また、フリーランスのフリーは好き勝手できる自由と勘違いされることも多い。
実際は「自由契約」という意味で、職業というより労働形態・契約形態といった方がいいだろう。
私は長年のプロレスファンで、20世紀末あたりからフリーランスのレスラーが増え、活躍してきたことでフリーランスという契約形態を知った。
そのため、フリーランスという形態がどういうものかを知っていたので、フリーランスとしての活動を始めやすかったかもしれない。