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2019年(令和元年)11月17日に開催された第30回 岡山ブログカレッジ(岡ブロ)に参加した。
今回のテーマは「これからの働き方。僕が会社員を続けるわけ」。
講師は、岡ブロ運営メンバーのT.村上(通称 師匠)(@SY_SI_Murakami)さん。
現在では、岡ブロ運営メンバーで唯一となった会社員。
ほかのメンバーはかつえ会社員であっても、現在はフリーランスや自営業となっている。
そんなT.村上師匠が会社員を続ける理由をテーマに講義を開催。
そこで話された内容をまとめ、紹介したい。
もくじ
岡山ブログカレッジとは
岡ブロは「岡山スマホユーザー会 (岡スマ)」を主催するチー (@ktoi_chi)さんが発起人となり設立された、岡山県内で開催されているるブロガーのための学習会・コミュニティ。
「共に学ぶ」をキーワードに「参加者全員で勉強して、お互いに高め合う」をコンセプトとし、メインとなる居場所の他に「もうひとつの居場所を作る」場として活動している。
運営者メンバーは、以下のとおり。
- チー (@ktoi_chi)
- T.村上(トシ / 師匠)(@SY_SI_Murakami)
- きーたん(@keyturn312)
- パパンダ(@papanda_life)
- やぶなお(@yabnao)
いずれも岡山県を拠点に活動している現役ブロガーの皆さんという豪華な会だ。
令和のはじまりとなる2019年5月から、新メンバーとして、やぶなおさんが加入している。
参考
岡山ブログカレッジ(岡ブロ)ーブログを楽しく学び合う勉強会アナザーディメンション
▼参考 過去のレポート記事
- 【27回 岡山ブログカレッジ】あんちゃさんによる講義「応援される発信・孤独な発信」
- 【26回 岡山ブログカレッジ】僕の働き方改革!体験して分かった三つの大切なこと
- 【25回 岡山ブログカレッジ】先が見えない令和時代の生存戦略。やぶなお氏が初講義
- 【24回 岡山ブログカレッジ】環境の崩壊、その時あなたならどうする?
- 【23回 岡山ブログカレッジ】テーマは複業について。講師はグルメブロガー・整体師のきーたん
- 【22回 岡山ブログカレッジ】ブログvs動画、今の伝え方を考える雑談会
- 【21回 岡山ブログカレッジ】図解を学び発信力を磨け!行武亜沙美さんの図解講座
- 「岡山ブログカレッジ」記事一覧
今回の会場は倉敷美観地区の食事処 カモ井
今回の会場は、倉敷美観地区にあるお食事処の『カモ井』。
岡ブロでは、過去何度も使っているおなじみの会場だ。
2階が会場で、座敷のため気楽に座って参加できる。
T.村上による講義「これからの働き方〜私が会社員を続けるわけ」
今回の講師、T.村上(通称 師匠)(@SY_SI_Murakami)さん。
会社員として、現在はマーケティングの分野で活躍。
同時に岡ブロや「倉敷とことこ」の運営にもたずさわるなど、幅広く活動している。
またブログ「ブログの力」で、情報も発信中だ。
ブログのちから
先の読みにくいVUCAの時代に突入。日本は「一億総フリーランス社会」へ向かう?
世界経済フォーラムのダボス会議では、これからはVUCA(ブーカ)の時代だといわれている。
VUCAとは
- Volatility(変動性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性)
つまり、これからの未来は予測不能だということ。
有名なドラッカーは「すでにおこったことを見れば、未来がわかる」といった。
そこで現在日本でおこっていることを見てみると
- AIなどの技術の発展
- 人口の減少
以上のことがおこっている。
ここから未来を予測してみる。
日本の近未来
日本は近い将来、以下のようなことがおこると予測される。
- 日本の労働人口の約49%がAIやロボットに代替可能に
- 人口減少により、2035年には人口がいまよりも約10万人減少
- 労働人口減少による、社会保障の後退
ただし、生活水準はそんなに変わらないかもしれない。
しかし、日本の国際的な立ち位置が後退していくと推測される。
対策が急務だが、以下のような対策が必要だ。
- 労働人口確保
- 生産性の上昇
日本の取り組みの結果、一億総フリーランス化?
日本の近未来の対策として、日本政府は以下のような取り組みをしている
- 労働人口確保
- 一億総活躍
- 生産性向上
- 働き方改革
- ソサエティ5.0
そのいっぽうで、企業の本音は
- 雇用リスク(正社員)を減らしたい:終身雇用・年功序列の崩壊
- 早期退職募集の増加:人手不足
これは一見、矛盾しているようだが、実は矛盾はしていない。
つまり、年功序列の上の方にいる年配の正社員はいらないが、企業の将来をになう若い正社員がいるということ。
政府の対策や、企業の本音の結果、企業は非正規雇用やフリーランスを活用して対応することに。
これが進むことにより、日本に「一億総フリーランス社会」の到来が予測されるのだ。
そして、会社員とフリーランスの垣根はなくなっていく。
あえて会社員を継続し「会社員4.0」を目指す
一億総フリーランス社会の到来のようなことがおきるのに、T.村上師匠は、あえて会社員を続ける。
それはなぜか?
理由は「会社員4.0」の存在を知り、それを目指し、実際に会社員4.0の状態となったからだ。
会社員には三種類ある
会社員には、三種類があるという
- 会社員のみを続けていく人(「社畜」と揶揄されることも)
- 会社員をしながら、副業をする人
- 会社員をふくむ様々な仕事をおこなっている複業をする人
村上師匠は、三種類全部を経験している。
結果、四種類目の会社員、つまり「会社員4.0」があるのに気付く
会社員4.0は会社員のメリットを享受しながらフリーランス的に働くこと
会社員には、メリットが多い。
たとえば、会社員には以下のようなメリットがある。
いっぽうで、会社員にはデメリットも。
しかし、実は上記のような会社員のデメリットはつぶせるという。
いろいろなデメリットのうち、もっとも対策をしにくいデメリットは、時間・場所・裁量などの自由面だ。
でも、これも解決可能。
それは、ビジネスをつくる勉強をするということだ。
ただし「名ばかり」に注意すること。
会社をよく見て判断し、どうしてもダメだったら、そんな会社には見切りを付けて、転職しよう。
会社員4.0は「会社員に擬態しているフリーランス」
会社員4.0とは、擬態であるという。
つまり、会社員のふりをしたフリーランスなのだ。
フリーランスという見方だと、会社員4.0にとって勤めている会社は「超優良クライアント」といえる。
- 契約を打ち切れられない
- 契約や報酬などのトラブルがない
- 不況にに強い
など、フリーランスの立場から見れば、これほど良い顧客はそうそうない。
なお、会社員4.0の話をしてきたが、けっしてフリーランスが悪いというわけではない。
会社員4.0のほうが、今後の予測不可能な社会において、変化に強いということだ。
なお、村上師匠は会社員4.0を実現するまで、少しずつ準備をしてきた。
会社員4.0までに、約8年を費やしている。
VUCA時代に必要な備えは「ビジネスをつくる側」にまわること
予測不可能なVUCA時代に突入していくが、それに対して我々が必要な備えとは何だろうか。
その点に関しても、師匠は解説。
それは「ビジネスにおいて使われる側」から「ビジネスをつくる側」にまわるということ。
そのために、ビジネスを学ぶことが必要だ。
ビジネスとは、自分の「手持ち価値」を他人と交換すること
ビジネス=価値の交換。
つまり、手持ちの価値を増やすゲームのような感覚だ。
たとえるなら「わらしべ長者」の話。
しかし注意したいのは、手持ちの価値はお金やモノ・資産とは限らないということ。
ビジネスには財務・商品・販売という3つの領域がある
ビジネスには、3つの領域がある。
「財務」「商品」「販売」だ。
それぞれ詳細を見ていこう。
財務
まずは、財務。
価値が交換がうまくいっているか、どれだけ価値が交換できているか、それをチェックするのが財務だ。
個人のビジネスの場合は、無形資産が重要だという。
商品
つづいて、商品。
これは売れるスキルのこと。
ポイントは、テクニカルスキル(業務遂行異能力)の価値を積み上げること。
そのために、強みを中心にし、ポジションをうまく設定するのが大切。
そうすることで、自分の相対価値を上げる。
そして、以下を意識していく。
- 階層(ヒエラルキー)=どんな人を相手にするか
- 組み合わせ(スキルセット)
- 戦場(フィールド)
詳しくは、14回岡ブロを参照。
【第14回岡山ブログカレッジ】手持ちの武器を磨け!強みを分析してポジショニング戦略を考えよう
販売
つづいて、販売。
販売とは、売るスキルだ。
ポイントは
- ブランディング(タグ付け)=自身の特徴・セールスポイント=誰に
- マーケティング(関係構築)=仲良くなる=何を
- セールス(説得)=どうする
誰に、何を、どう、伝えたら目的の結果が得られるか。価値基準を変えてみる。
セールス(説得)から始めに勉強するのがおすすめなのが、ダイレクトマーケティング系、とくにセールスライティングの本だという。
売るスキルの始めの一歩が、情報発信だ。
情報発信するときは、売れるスキルを中心に発信する。
たちえば、知識・体験・告知。
売れるスキルを中心にしているなら、発信するネタはつきない。
また、情報発信はインターネットだけとは限らない。
また、言葉だけとは限らない。
行動なども情報発信のひとつ。
情報発信をするとき「なぜ人はお金をつかうのか?」ということを考えるのがポイントだ。
次回の岡ブロは
次回(31回)の岡ブロは、2019年12月22日(日)に倉敷物語館で開催する。
とっとこランサーさん(@Tottokolancer)をゲスト講師にむかえ「週1労働で生き抜くライフスタイルと情報発信のススメ」がテーマだ。
とっとこランサーさんは、フリーランスを経て、現在は法人を起ち上げて代表となっている。
フリーになった当初は、ライターとして活動。
現在は、ライターのほかに講師やSNSでの情報発信なので活躍している。
とっとこランサーさんが講師をしている「超実践セミナー」には、私も参加したことがある。
【超実践セミナー岡山】現役フリーライターから仕事術やノウハウを得る!
そんなとっとこランサーさんの講義は「フリーランスの働き方と情報発信」をテーマにしており、まさに今の私にピッタリだ。
詳細は下記ページを参照。