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2019年7月21日に、第27回『岡山ブログカレッジ (岡ブロ)』が開催された。
今回はゲスト講師を招いておこなわれた。
ゲスト講師は、執筆屋として活動しているあんちゃ(@annin_book)さん。
テーマは「応援される発信・孤独な発信」。
あんちゃさんは、ブロガーと独立・成功し、出版までおこなった人。
その成功の裏側と、それを経て至った現在の考えなどを紹介した。
実は、あんちゃさんは岡山・備後エリアに来て講義をした事がある。
「備後ブロガー会」や「出版記念イベント」などで、私も参加した。
そのときのあんちゃさんとは、どう違うのか。
また、前に岡山・備後で講義したときもテーマは発信だった。
その発信に関する内容もどう変わったのか。
実際に講義を受け、あんちゃさんは昨年とはかなり変わっていた。
発信をテーマにしている講義なのは同じ名のだが、昨年はテクニック中心の講義だったのが、今回は取り組む姿勢やスタンスなどが中心の講義に変化。
そこには、ブロガーから今までの経験が生かれされていた。
27回岡ブロの内容を紹介したい。
岡山ブログカレッジとは
岡ブロは「岡山スマホユーザー会 (岡スマ)」を主催するチー (@ktoi_chi)さんが発起人となり設立された、岡山県内で開催されているるブロガーのための学習会・コミュニティ。
「共に学ぶ」をキーワードに「参加者全員で勉強して、お互いに高め合う」をコンセプトとし、メインとなる居場所の他に「もうひとつの居場所を作る」場として活動している。
運営者メンバーは、以下のとおり。
- チー (@ktoi_chi)
- T.村上(トシ / 師匠)(@SY_SI_Murakami)
- きーたん(@keyturn312)
- パパンダ(@papanda_life)
- やぶなお(@yabnao)
いずれも岡山県を拠点に活動している現役ブロガーの皆さんという豪華な会だ。
令和のはじまりとなる2019年5月から、新メンバーとして、やぶなおさんが加入している。
参考
岡山ブログカレッジ(岡ブロ)ーブログを楽しく学び合う勉強会アナザーディメンション
▼参考 過去のレポート記事
- 【26回 岡山ブログカレッジ】僕の働き方改革!体験して分かった三つの大切なこと
- 【25回 岡山ブログカレッジ】先が見えない令和時代の生存戦略。やぶなお氏が初講義
- 【24回 岡山ブログカレッジ】環境の崩壊、その時あなたならどうする?
- 【23回 岡山ブログカレッジ】テーマは複業について。講師はグルメブロガー・整体師のきーたん
- 【22回 岡山ブログカレッジ】ブログvs動画、今の伝え方を考える雑談会
- 【21回 岡山ブログカレッジ】図解を学び発信力を磨け!行武亜沙美さんの図解講座
- 「岡山ブログカレッジ」記事一覧
今回の会場は倉敷芸文館
今回の会場は、倉敷美観地区のすぐ南にある「倉敷芸文館」。
岡ブロでは、過去に何度が使っている会場だ。
今回は、ゲスト講師としてあんちゃさんが登壇するということもあって、初参加のかたも多いようだった。
ゲスト講師に執筆屋・あんちゃさん、テーマは「応援される発信・孤独な発信」
いつもは運営メンバーが講師をするが、今回はゲスト講師を呼んで開催された。
ゲスト講師は、執筆屋として活動する あんちゃ(@annin_book)さんだ。
葛藤して、抜け出して、またもがいて。執筆屋あんちゃのプロフィール | まじまじぱーてぃー
これまでもあんちゃさんは「備後ブロガー会」や「出版記念イベント」などで、岡山・備後エリアに来られたこともあって、私も参加した。
【13回備後ブロガー会】プロブロガーあんちゃさんが語る「情報発信のすすめ」。少人数でじっくりと問答!
あんちゃ出版記念 全国行脚@岡山市に参加してきた!
あんちゃさんが、私のことを覚えていてくれたのはビックリ。
たいへん光栄なことだ。
そんなあんちゃさんの今回の講義テーマは「応援される発信・孤独な発信」。
あんちゃさんは、ブロガーと独立・成功し、出版までおこなった人。
その成功の裏側と、それを経て至った現在の考えなどを紹介した。
ブログ 1.0:インターネットを知り熱中した子供時代
まずは、未成年のころPCに触れ、インターネットというものを知ったころを「ブログ 1.0」として紹介。
小学生ではじめてPCを触り、インターネットというものを知ったあんちゃさんは、なんと小6ではじめてWebサイトをつくった。
そして、ネット上で仲間ができて楽しく、熱中した。
しかし、ネットにはまりすぎたため、親にPCを没収されてしまう。
あんちゃさんは、そのころは熱中しすぎて実生活とネットが完全に分離していたと、現在は分析している。
ブログ 2.0:社会人になり、ブロガーとして著名に
つづいて、社会人になってからブログを始め、ブロガーとして著名になった時期を「ブログ 2.0」として紹介。
あんちゃさんの存在を知っている人は、多分このころ知った人が多いのではないだろうか。
私もあんちゃさんを知ったのは、この時代のころの彼女だ。
ブロガーとして独立し成功
社会人として就職したものの、社会人生活を憂い会社に行けなくなってしまった。
そんなときに、たまたまあるブロガーと出会い、ブログを知る。
そして、時間があったころからブログをはじめる。
ブログは続かないものなので、まずは習慣化するために、とにかく1ヶ月間毎日書くことにしたという。
また、仕事のあとカフェに入ってブログを書いて帰る、といったようにルーチンをつくってみるなどの工夫をしていたそうだ。
ブログは最初は読まれなかったが、少しずつ読まれるように。
やがて、下ネタ系が受け、一気に人気ブロガーになった。
そして、ブログが読まれるようになったので、思い切って退職・独立。
今にして思えば、間違った目標設定だったそうだ。
というのも、苦しい環境からさっさと逃げ出して、自由に生きたかったからだという。
また、復讐心や劣等感が原動力だった。
批判してきた人を見返したかったり、組織の中で逃げ出した自分を否定したかったりした。
結果として、いきなり大成功に。
1年半後には、自分が設定していた目標や月収を達成してしまった。
しかし、今にして思えば復讐心や劣等感が原動力だと、よい結末にならないと痛感しているという。
また、最初は幸せだったが、1年経ったときに「これは幸せなのだろうか?」と思うように。
このときのあんちゃさんが思っていた自由の定義が「他人の力に頼らない」だった。
この考えも現在のあんちゃさんから見れば間違いだったとのこと。
成功の先の闇:大量の批判・中傷
あんちゃさんがブロガーとして活躍していのと同時に、さまざまなダーティーな面も味わったという。
そんな闇の側面も語った。
まずは、大量の批判・中傷。
ある程度予想はできるが、実際には想像以上のすごさだという。
しかし段々と慣れっこになってしまい、耳を塞ぐように。
批判や中傷に対してうまく対処できるようになるも、その反動で自分のやり方に固執するようになってしまった。
批判の中には、よい批判があることもある。
しかし、それいっしょも聞かないようになったのだ。
批判や中傷も悪いが、それを呼び寄せたのは、自分の発信の仕方に問題があったからという点に、当時は気付かなかったという。
本来発信した内容を必要としている人以外のところにも、発信内容が届いてしまっていたのが、批判や中傷が多かった原因だったと、現在のあんちゃさんは考察する。
成功の先の闇:自分の個性などではなく目先の結果で判断されるように
ブログで成功したことによって、数字とノウハウ目当てに集まってくる人が増えてくる。
それは、目先の結果しか求められない。
自分の個性やテイストを見てほしくても、結局は数字で判断されて仕事の依頼が来る。
あんちゃさんは結果として、人を信じられなくなってきたそうだ。
やがて、メリット・デメリットで判断して人付き合いをするようになってしまったという。
成功の先の闇:数字が落ちる恐怖
あんちゃさんはブロガーとして独立してから、数字だけが目標にしていた。
そのため、数字で実績がでていなければ価値がないと思っていた。
だから目標を失ったときの無気力感は、相当なものになるという。
また、あんちゃさんは数字の目標を達成してしまった。
目標が数字・お金だったため、達成後にやりたいことがわからなくなってしまったそうだ。
さらに、先述のように人を信頼していなかったため、相談する相手がわからなかったという。
人を信用しなくなった結果、心から気を許せて話せる人がいなくなった状態だった、
それは、自分から壁をつくっていたためだ。
そんなとき、ブロガー仲間のイチハヤさんから、アドバイスを受けた。
彼も苦しいときにまわりの人が愛をもって接してくれたたので、自分もまわりに同じような人がいたときに同じ ようなことをしようと思ったためだったという。
ブログ 3.0:一方通行の発信から応援される発信へ変化
ブロガーとして成功したものの、闇にはまってしまったあんちゃさんは、そこから学んだことを生かして新たな発信スタイルを身につけた。
目に見える結果は大事だが、目に見えない過程も同様に大事
あんちゃさんは、ブロガーとして独立した当初は「他人の力に頼らない」ことが自由の定義であり、自立していることだと思っていた。
しかしいまは、「しんどいときに助けて欲しいと素直にいえる」ことが自立だとしている。
腹を割った人間関係や、仲間に愛を持って接することが、これまで足りていなかったそうだ。
そのためには、目に見える結果も大事だが、それ以上に目に見えない過程を大事にすることが重要とのこと。
自分の理想とする人生を明確にし、誰といっしょに生きたいのか、どう生きたいのか。
それがないと、ただの自分探しで終わってしまう。
必要な人に必要な言葉を届けるような発信スタイルに変化した
あんちゃさんは、結果が全てではなく稼ぎ方も大事である 結果だけでなく過程も大事と知って、発信スタイルが変化した。
たとえば…
- 断定口調を辞める
- 主観だけで語らない
- 弱みも葛藤もネタにする
- 使命に基づいた言葉選び
そして、必要な人に必要な言葉を届けることを意識するようにしたという。
変化したことで、批判や中傷、炎上が減るように。
また、数字の伸びは緩やかになったが、自身の心は充実したのだ。
人の心が動く発信とは、裏側や谷底の部分にも焦点をあてたもの
あんちゃさんは、人の心が動くような発信をしてくことも意識するように変わったとという。
では、人の心が動く発信とは、どういうものだろうか?
以下のとおりである。
- 活動の背景、人生のストーリーを伝える
- やっていることややったことだけ書くのはダメ
- 過程や理由、裏側の背景も書く
- 日記ではなく、深みのある記事に
また、文章にはWHY(WHO)・HOW・WHATといった要素があるが、その中でも、WHY(WHO)が一番人々の興味を引く。
さらに一歩踏み込んで、コンテンツづくりの際は、「PREP法」を用いてみるのも有効だ。
PREP法とは、以下の要素を以下の順で並べてコンテンツをつくるもの。
- POINT:結論 (WHAT=結果)
- REASON:理由 (WHY=過程)
- EXAMPLE:具体例 (HOW=過程)
- POINT:結論 (WHAT=結果)
そして、大切なことは、自分にとってマイナスとなる面も書くこと。
魅力的なストーリーには、必ず「谷底」があるという。
谷底の部分にこそ価値があり、人はそこに興味を持つのだ。
たとえば、自分の(他人の)プロフィールを書く場合、人生の谷底だった部分を思い出し、それがどのように世の中の人に役立てるかを考えてみる。
誰にでも弱みがあり、それが価値に変わる瞬間がある。
美しくお金を稼ぐ
成功の闇を経験したあんちゃさんは、たんにお金を稼ぐだけでなく、お金の稼ぎ方にも注意するように。
稼げれば何でもいいというわけでなく、美しくお金を稼ぐことを意識しているという。
それは、自分も客もハッピーになるやり方ということ。
有名な近江商人の「三方良し」の精神だ。
そしてモノを売るのではなく、ストーリーを売るということも大事だ。
そのために、日本の老舗企業に学んだという。
- 新規顧客だけじゃなく、リピーター(仲間)をつくる
- 信用を重んじ、信頼される経営をする
- 縁を大事にする
- 一人一人の客に向き合う
また、ブログに依存しないお金の稼ぎ方の模索するようなったそうだ。
応援される発信とは、バランスをとりながら大義と情熱を言葉に乗せること
あんちゃさんが悟った応援される発信とは、大義(使命)を掲げ情熱を持ってそれを言葉に乗せていくこと。
つまり生き様そのもの。
あるとき、とある読者からメッセージが来て、内容に感動したという。
そのとき、いままでは一方通行の発信だったと気付き「自分の言葉でだかれの苦しみが希望に変わるキッカケをつくること」をあんちゃさんは自分の使命とした。
また、発信するときに意識すべき大事なことは「バランス」。
- 結果|過程
- お金|無償の愛
- 大衆への迎合|独りよがり
- 情熱|冷静さ
- 主観|客観
- 慎重さ|大胆さ
- 人生の光の部分|闇の部分
以上のような、相反するものを、状況に応じてうまくバランスを取るように意識しながら発信するのがコツということだ。
さいごに
今回、あんちゃさんの講義を受け、昨年のあんちゃさんの講義と違うなと感じたのは、前回に比べて精神面・心構えに関する内容が中心となっているな、という点。
同じ発信に関する内容でも、昨年の講義はテクニック面やハウトゥー的なものが中心だった。
話し方や雰囲気も柔らかい印象に(昨年が激しかったというわけでない)。
話の中でも
- 「誰といっしょに生きたいのか、どう生きたいのかを考える」
- 「マイナス面や谷底の部分に価値があるので、それを文章に書く」
- 「使命(大義)を掲げ、それを情熱とともに言葉に乗せる」
- 「老舗企業に学ぶ」
- 「バランスを取る」
といった内容は、昨年の講義ではまったく出なかった言葉。
逆にいえば、それが今回の講義のポイントだと感じた。
次回の岡ブロ
次回の岡ブロは、8月18日 日曜日に、倉敷美観地区にある食事店「カモ井」の2階で開催。
講師を立てない座談会形式でおこなわれる。
テーマは「ブログは稼げる?2人のブロガーがみた天国と地獄」。
詳細は下記へ。