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2018年4月14日、岡山市中心部にて『超実践セミナー』が開催されたので、参加した。
超実践セミナーは、フリーライターとして実際に活躍する講師が、フリーライターが今後さらに飛躍するため、あるいは新人ライターが実力をつけていくためのノウハウを提供するセミナーだ。
文字通り「実践的」で再現性が高い、仕事を遂行する上で役に立つことにポイントを置いているのが特徴。
私自身も昨年からライターとして活動をし、なんとか最初のハードルを越えた実感はある。
しかし、今後第2第3のハードルを越えて行くにはさらなる工夫やスキルが必要と考えていた。
そんなときにちょうど近場で超実践セミナーが開かれるということで、参加したわけだ。
その内容をご紹介したい。
もくじ
今回の概要
今回の超実践セミナーは、3回目の開催となる。
過去2階は大阪・福岡と開催されたが、なんと今回の岡山が最大の参加者数らしい。
おそらく岡山は交通の便がよく交通の要衝となっているため、周辺県から参加者が集まったためだろう。
内容は3部構成。
過去2回目にも登壇した、なつみと (吉見 夏実 /@NatsumiToshi)さんととっとこランサー (@Tottokolancer)さん、そして今回初登壇となる嶋田コータロー (@SRokota)さんの3名が各部ごとに登壇。
各部のテーマは
- マーケティングについて
- 3つの仕事術
- タイムマネジメントについて
第一部 とっとこランサー「マーケティング」
とっとこランサーからは、ライターとしてのマーケティングについての講義。
まず、ライターとしての側面からマーケティングとは「価値を提供して報酬を獲得するための活動」と説明。
マーケティングの目的は、顧客が価値を感じるサービスや商品を的確に提供し、報酬を獲得するため。
ライター活動にマーケティングを活用することで、より高単価で自身のスキルにあった仕事を獲得できるようにしていこうといくことだ。
ポイントとしては、
- 具体的なターゲット設定
=サイトによって読者は異なる
=読者に会わせて文章をわける必要性
=読者に応じた文章を書くことができるようなスキルを身につける - 読者はモノではなく価値を求めている
=モノにフォーカスした文章と、価値にフォーカスした文章は決定的に異なる! - 今ニーズがある=拡散される記事、成約に繋がる文章
- 読者から見てどうか?クライアントが求める品質を満たしている?
- ただしマーケティングだけではお金にならない
- 重要なのはニーズと供給のバランスに着目
- 供給>ニーズの分野に詳しくなる
以上のような点がライターのマーケティング活動に大切なこと。
また、ニーズの多い分野を書けるようになると、クラウドソーシングやSNSでお声がかかることも。
企業はかなりSNS(Twitter)をチェックしているとのことで、ふだんからTwitterやSNSの投稿内容には気をつけなければならない。
またプロフィールにも注意が必要。
ニーズはトレンドによって変化するので、プロフィールを定期的にトレンドに合わせて変更。
たくさんの人に見てもらえるプロフィールにしたり、自分のやりたい仕事に合わせた内容にするなど工夫する。
このあたりは、前回の岡ブロの内容が役立つ。
【第11回岡山ブログカレッジ】意外と大事なプロフィールを学ぶ
さらに、高単価案件についてだが、その9割くらいは指名依頼。提案競争では限界がある。
そのためには質の高い記事を書けるようになるのは必須。
質の高い記事は、単価が高いと一般的にいわれるが、その質が高い記事とは?
質の高い記事とは?
- 他サイトに掲載されていないような貴重または唯一の情報を含む記事
- 読者が実際に行動に移せるような構成、情報量を含む記事
では、質の高い記事を書くテクニックは?
- アーリーアダプターを追っかけて、貴重な情報をゲットする
- 読者の立場に寄り添い、実際の行動に繋がる記事を作成する
- 情報量=情報の多さとは限らない。ニーズに合わせて取捨選択し絞ることも大切
アーリーアダプターとは、情報のアンテナが高く、常に新しい情報を得ている人。
アーリーアダプターから情報をインプットし、自分なりに噛み砕いて記事を書くのだ。
また、質問系サービスの質問をくまなくチェックすることも大事。
サイトを閲覧し、読者の悩み、悩むポイント、悩んでいる人の気持ちなどを考えてみる。
なおは、回答欄は不正確なことが多いので、質問の方に注目すること。
そしてその悩みに対して、解決法、費用、便利グッズや近道はないか、といった点をできる限り具体的に示すことで、読者の共感を得るような回答を自分で考え、良い解決策やアイデアを提示するのだ。
とっとこランサーさんが最後に言われたポイント「ナルホド理論」。
ナルホド理論とは、一つの記事中で2回「なるほど」と言わせれば、読者は行動するというものだ。
執筆するとき、自分の記事は2回ナルホドと言わせているか考えてみたい。
第二部 嶋田コータロー「3つの仕事術」
第二部の講師は嶋田コータローさん。
土産菓子紹介サイト『OMIYA!』で編集長、ライターとして活動されている。
参考
OMIYA! 日本のお土産情報サイト | 日本全国のおみやげデータベース
私もOMIYA!でライティングの仕事を受けており、嶋田さんにはいつもお世話になっている。
今回参加したもう一つの理由が、嶋田さんの心得のようなものを聞いてみたいと思ったことだ。
まず、テーマである「3つの仕事術」とは
- 動く
- 意図をくむ
- はまる
の3点。
まず「動く」とは。
それは、「好きなこと」出会うために行動すること。
そのために
- 身銭を切ること
- 手を挙げる
ということだ。
「運がいい人」は、必ず行動している人。
つまり「棚からぼた餅」というからには、ぼた餅が拾える場所にいる必要があるのだ。
「動く」とは、このぼた餅を拾う場所に移動する行為のことを指している。
次に「意図をくむ」とは。
それは、クライアントがこうしようと考えていることを理解すること。
依頼されてライティングの業務をするのだから当然だ。
しかし、意外とできていなかったり不十分だったりすることも。
意図をくむために必要なのは、「尋ねる」「想像する」「観察する」。
シンプルで地道なことかもしれないが、こういったことを丁寧に普段から大事にしておくことを痛感した。
最後に「はまる」について。
はまるとは、熱中することであり、好きなことをとことんやるこんでいること。
これは、好きなことを好きだと証明することだ。
他人からは、その人の好きの度合いが分からない。
積極的に好きなことをアピールするためにも「はまる」必要がある。
好きで仕事を続けるためには、必ず必要なこと。
そのためには、対象のことを深く知っておかないと、人を説得できない。
結果として長続きしない。
興味がわく → 小さな好きに → 収集・発信 → 好きな分野の専門家に
自分の役割を把握しているか
3つの仕事術のあと、「自分の役割を把握しているか」というお話しも。
ライターとしての役割が、自分の役割。
ライターの役割を「補佐」の役割として考えてみると、要求されていることをその通りにするだけでなく、より良いものに仕上げるという役割が見えてくる。
たとえば
- 求められていること+A・B・Cをくわえてみる
- マニュアル以外のこともくわえてみる
など。
好きなことを続けるためのマインド
最後に、好きなことを続けるためのマインドについても。
まず、柔軟さが必要。
「好きなことをする!」「絶対これで行く!」という信念だけではおれてしまうかもしれない。
柔軟とは、やわらかくしなやかなこと。
つまり、様々な場面や立場に合わせて考えを変えられる。
信念にくわえて柔軟さがあれば長続きすることができる。
たとえば、意見を素直に受け止める、新たな事をやってみる、など。
また、好きな仕事とはいえ、物理的に限界がある。
仕事を抱えすぎて壊れないよう、自分のリラックスモードを知っておくのも大事だ。
第三部 なつみと「タイムマネジメント」
第3部は、なつみとさんによるタイムマネジメントについての講義。
なつみとさんは、昨年10月の岡ブロでもライティングについての講義を受けた。
著作が好評のライター吉見夏実氏が来岡!第6回岡山ブログカレッジに参加
最初に言われたことが「仕事の早い人の半分はテクノロジーでできている」ということ
つまり、PC、アプリ、家電など、便利なモノを活用して自分の時間を大幅に増やすことが可能なのだ。
また、お金をかけなくても時短は可能。
世間では「効率化」に対する思い込みも多い。
「せかせかして気持ちにゆとりない」と思う人が多いが、実際は無駄を省いて時間を有効活用し、時間と気持ちに余裕が生まれるのだ。
そのためのタイムマネジメントである。
では、タイムマネジメントの本質とは。
- 常識を疑い、検証して効率化を考える
- 違うやり方しても誰かに怒られるわけでもないので、気軽にやってみる!
- 8割をスマホで行う
- 「たこ焼き方式」のやり方
- まったくやらないよりも、ちょっとずつでも手を付ける
※ たこ焼き方式とは、なつみとさんの造語で、複数の仕事を同一作業内容ごとに並列しておこなうこと。
しかし、なかなかできないのも事実。
そこで大切なのが「できない理由」の解明。
- 論理的に説明できるようにする
- 「なんとなく」から掘り下げる
- もし説明できないなら、それはできること
以上のことを実践してみる。
次に大切なのは「時間の主導権を握る」こと。
たとえば、
- 納期はいつかと聞かない
- 相手に指定した時期より、自分の都合で決めた方が動きやすい
- 副業の場合は本業の都合、子どもがいると子ども関係の都合などがあるため
※ 時間が限られてくるとフリーランスのメリットが薄くなる - 取材申込時に、こちらから自分のよい複数の日程候補を提示して相手に決めてもらう
「以下の日程候補でご都合はいかがでしょうか?」 - 打ち合わせを打診されたとき、予定があるため自分が必要な部分だけ先に済ませられるか聞く
- 行けたら行こうと思ったときは、「行けたら行く」という
予定の立て方のコツとして、パズルのように予定を埋めていくことがある。
納期や打ち合わせの日時などを相手に委ねると、時間の無駄が出やすい。
そこで、計画的に空き時間を作るようにもっていくのだ。
ただし自分に余裕があるときは相手に決めさす。
恩の貸し借りをすることで、お互いに今後のスケジュール計画等をしやすくするのだ。
また、スケジュールを消化したら、スケジュール管理(の出来)の振り返りを忘れてはいけない。
うまくいかなかったときは冷静に反省し、改善策を考えて次に生かすのだ。
この繰り返しでタイムマネジメントが鍛えられていく。
最後のなつみとさんの言葉が印象的だった。
時間は誰もが平等に与えられた資産。
しかし、使い方次第で変わる。
もし仕事の時間が半分にできれば、1日が2倍になったと同じになる感覚。
余った時間で何がしたいかを真剣に考え、それを実現するように頑張る。
まとめ
私はまだまだライターとしては未熟だ。
今回の講義の9割が学びだったといっても過言ではない。
学ぶことが多かったが、その分少しずつ実践に取り入れていきたい。
やはり、実際に活動されている方からの話は具体例も多く分かりやすいなと感じた。
このセミナーのわかりやすさ自体も参考になった。
また、岡山ブログカレッジ(岡ブロ)のメンバーも何人か参加しており、超実践セミナーの注目度の高さを知った。
さらに、今回のセミナーには、Twitterでなじみのある方、参加者でTwitterをフォローしている方も大勢参加している様だった。
ただ、誰が参加するか、あるいは参加者で誰がTwitterをしているかなど不明だったので、交流の機会がうまく活用できなかったのが反省点である。