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先日、倉敷市にて開催された『岡山スマホユーザー会』(以下、「岡スマ」)に参加してきました。
今回の参加目的は、格安SIM(MVNO)に移行すべきか否か相談したいためでした。
結果としては、タイトルの通り現行の大手キャリア(au)を機種変更の上で継続するという決断に至りました。
現在、至る所でMVNOがお得というキャンペーンを見かけ、実際に乗り換えて得をしたという声をよく聞きます。
しかし、今回状況によっては必ずしもMVNO乗り換えが得になるとは限らないパターンもあるということを学びました。
この情報はネット上ではあまりないようでしたので、シェアしたいと思います。
もくじ
当時の状況
上記岡スマ参加時の状況は以下の通り。
- auを19年弱使用
- iPhone6を使用中、今後もiPhoneシリーズを使いたい
- 今まで2〜3年程度で機種変更をしてきたが、今後もこのペースで機種変更をすることになりそう
- iPhone6含め、過去の使用機種は全て機種代金一括購入
- 2016年12月で2年縛りの割引が終了した。1月より約+2400円/月となっている
- 誰でも割 次回更新年月 2017年12月~2018年1月 (←解除料無し解約できる期間) ※解除料9800円
- 次期iPhoneを購入しようと考えている
- クレジットカードはau Walletクレジットカードを使用しており、Walletポイントが約50,000ポイント貯まっている
- 現在、貯まったポイントを2500円分くらい使用して、2年縛り終了前と同じくらいにおさめている
- 家族割り適用
- auひかり、au電気は使用していない
- 通話はあまりしない
- 一ヶ月あたりのLTEデータ通信料はだいたい1GB弱。1GBを越えることはあまりない
- 今のところはスマホで動画のストリーミング試聴はあまりない。ただし、今後よいサービスがあれば見る可能性はある。また、各社の音楽定額サービスには興味あり。ただしダウンロード試聴などを使えば抑えられる?
iPhoneは今までずっと2年間隔で機種変更をしてきました。しかし、iPhone7発売時、来年(つまり2017年)はiPhone10周年ということで何か大きな変化があるのでは?との噂もあり、iPhone7への機種変更を見送り、2017年末機種変更を目指し、3年目の使用に突入をしたわけでした。
しかし、2年縛り終了による割引終了により支払額がアップ。貯まっていたau Walletポイントでそれを補っていました。
加えて、使用しているauはじめ大手キャリアは長年の使用者に対してお得なサービスをしているわけでもなく、長期利用によるメリットを感じていませんでした。
そんなおり、世間ではMVNOに乗り換えをすすめる記事や、実際に乗り換えた人が多く出現し、興味を持ちました。
大手キャリア継続とMVNO乗り換え、検討ポイント
岡スマで相談し、大手キャリア継続とMVNO乗り換え、どちらが得になるか検討ポイントをまとめると
- 通話は少ないか?
- 大手キャリアの他サービス(クレジットカード、インターネットなど)を使用しているか?
- 家族割は利用しているか?
- LTE利用でインターネットはどれくらいしているか?
- 機種変更はどれくらいの頻度でしているか? 機種は長期間使用するのか
といった点でした。
なお、auからのMVNO乗り換えはマイネオを考えていました。なので、比較はauとマイネオで考えました。
通話は少ないか?
元々携帯電話会社である大手キャリアの方がMVNOより通話プランは充実しており、お得です。
通話が多い方はMVNOにしない方が良いです。
私は通話は少ない方でした。
大手キャリアの他サービスを使用しているか?
大手キャリアはいずれも携帯電話事業以外に様々なサービスを展開しており、それらのサービスを使用すれば、料金が安くなるサービスをしています。
特にクレジットカードや光回線インターネットサービスなどと併用すると大きな割引が受けられます。
また各社独自のポイント制度もあり、携帯電話以外のサービスを利用してもそれのポイントが貯まる仕組みとなっています。
私はクレジットカード「au Walletカード」を使用しており、各種公共料金等をそれらで支払っており、その他のカード利用もこのカードで支払うようにしています。そのため、au独自のポイントが非常に貯まりやすく、現在2年4ヶ月ほどで約50,000ポイント貯まっています。
これは料金支払いや機種変更代金に1ポイント=1円で使用できます。
つまり私は新機種を5万円引きで買えるのです!!
これは非常に大きなアドバンテージです。
なお、今回auを引き続き使用を決定したことを受け、光回線についてもauひかりに変更予定です。au残留でさらに割引によりお得になります。
家族割は利用しているか?
大手キャリアはいずれも家族も同じキャリアだと割引を適用する「家族割」のサービスを用意しています。
またMVNOも家族割のサービスがあるところも多いです。
現在、家族割利用している場合、個人でのMVNO乗り換えだと家族割が適用されません。乗り換えは家族皆でそろって行うのが鉄則です。
LTE利用でインターネットはどれくらいしているか?
LTEでのデータ容量が大容量となるヘビーユーザーは、明らかにMVNOの方が割安になります。
たとえば、MVNOのマイネオの場合、月10GBで2,520円。auの場合は月10GBで、データ料金だけで8,000円もします(現在このプランは廃止)。
私は月々1GB弱しか使用していません。それでもマイネオの方がデータ料金だけではお得なのですが、最終的に総合的な判断をすると、私の利用状況に適したプランに変更することで、au存続の方が得となりました
機種変更はどれくらいの頻度でしているか? 機種は長期間使用するのか?
大手キャリアの最大のメリットといってもいい、機種変更時に2年間の継続利用を前提に2年間割引を適用する、俗に「2年縛り」といわれるサービスです。これにより「機種代金実質無料」となるわけです。2年未満での解約は解除料が時期に応じて課せられます。
一方、MVNOはそのようなサービスはありません。
大手がなぜ「2年縛り」というサービスを行なっているのかを考えると、それは2年での機種変更する人が多いからです。
その理由として、2年経つとバッテリーをはじめ機種が傷んできます。また、新たな技術を備えた機種が発売され、2年前の機種は技術面で見劣りします。そして新たなサービスが展開され、2年前の古い機種ではそのサービスが対応していないという場合も考えられます。
実際、私自身が2年〜3年単位で機種変更をしてきました。やはり上記の理由で、2年以上の利用はできなくはないが、使いにくく感じました。
そう考えると利用2年での機種変更はタイミング的にバッチリかと思います。
しかし、上記のような点に不満を感じず、2年より長い期間で機種を利用できる人はMVNO乗り換えを考えても良いとおもいます。
もう一つのポイント「下取り」
上記機種変更に関連して、旧機種の下取りもポイントです。
大手キャリアは機種変更時に下取りを希望すれば、壊れていない限り旧機種を状態の如何に関わらず一定の金額を新機種代金より値引いてくれます。
私の場合、iPhone6でしたが、24,840円の値引き額でした。
MVNOのマイネオは下取りサービスはありません。
中古スマホを扱う業者やAppleの下取りサービスを使用することになります。
注意点は、中古業者の場合、状態が良ければ高額で買い取ってもらえますが、状態が悪ければその分買い取り額が安くなります。そのため機種を傷つけないように大切に使用する必要があります。
また、Appleストアでの下取りですが、大手キャリア同様に機種の状態に関わらず一定の額で下取りしてくれます。しかし、後日下取り額の支払いはAppleのギフトカードとなります。
つまり、AppleストアでのApple製品の購入にしか使用できません。
近日Apple製品を購入する人しか得にならないのです。
結局、大手キャリアの方が得になる場合は?
結果、大手キャリアの方が得になる場合は以下の場合です。
- 2年ごとに新機種に変更したい
- 上記に加え、データ通信料はヘビーユーザー並ではない
- 大手キャリアのクレジットカードや光回線などの別サービスも使用している
3については当てはまる方は少ないかも知れません。しかし、1と2が当てはまる方は結構いるのではないかと思います。1は先に書いたような理由です。
つまり、簡単に言えば、データ容量はヘビーユーザーでなく、大手キャリアのサービスを積極的に活用している方。
ただ、これにあてはまらない方も多いと思われます。
たとえば、2年を超えて長く機種を使いたい方。あるいは月のデータ通信料が非常に多いヘビーユーザーなどはMVNO乗り換えにより割安になると考えられます。
ですので、MVNOに乗り換える人もこれからも多くなっていくのではと思います。
ちなみに私は、今回iPhone7へ機種変更した上で2年後にiPhoneの新機種への機種変更をすることを前提に考えた場合、MVNO(マイネオ)よりauの方が月額1500円ほど安くなりました(機種代金は24分割し、月料金に含めて比較)。
比較するときは月額利用料だけでなく機種代・ポイント利用も考慮する
私のまわりにも多かったのですが、大手キャリアとMVNOを比較するとき、月額利用料だけ見て比較する人が多くいました。
もちろん、その比較だと、断然MVNOがお得です。
しかし、大手キャリアは月額利用料がMVNOより高い代わりに一定条件下で機種代金が安くなるサービスがあります。加えて独自のポイントが使用できます。
一方、MVNOは月額利用料は圧倒的に安いですが、機種代金をサポートするサービスはありません。ですので機種代金はMVNOは高くなります。
大手キャリアとMVNOを比較する場合は、月額利用料だけでなく機種代金や独自ポイント制度の活用も含めた総額で比較する必要があります。
MVNOを利用する時の肝所は、機種代金をいかに低く抑えられるか
MVNOをより一層お得に利用する肝所は、機種代金をいかに低く抑えるかにあると思います。たとえば、2年以内に機種変更せず長期にわたり使用する、旧機種や格安機種などを購入する、中古機種を購入する、機種を譲ってもらう、キレイに機種を使用して高く売るなど…
以上、参考になれば幸いです。