【天石門別神社】美作市滝宮〜社殿裏の滝が見どころの秘境の古社。

天石門別神社 (あめのいわとわけ じんじゃ)』は岡山県の北東部・美作市(みまさかし)にある古い神社だ。

美作市の南部にあたる旧 英田郡(あいだぐん)英田町(あいだちょう)エリアにある。

古くは式内社(しきないしゃ)、さらに美作国の三宮だったという格式のある神社。

境内周辺は木々におおわれ、秋には美しい紅葉に。

また社殿裏手には「琴弾の滝 (ことびきのたき)」という滝もある秘境に立地している。

そして滝の近くには古代の祭祀跡とされる磐座(いわくら)遺跡もある。

注意
2019年2月時点での情報です。

天石門別神社の概要

神社名 天石門別神社 (あめのいわとわけ じんじゃ)
別名 滝の宮
祭神 天手力男命 (アメノタヂカラオノミコト)
利益 開運招福、祈雨
創建 不詳
旧社格 式内社
美作国 三宮
県社
鎮座地 岡山県美作市滝宮89
連絡先 0868-74-2313
例祭 春祭:4月29日
八朔祭:8月 第3土曜
例大祭:10月 第4日曜
駐車場 有り(20台程度)
HP 天石門別神社|岡山県神社検索|岡山県神社庁
SNS
備考 社殿の北側およそ100mのところに「琴弾(ことびき)の滝」がある。
「吉井川中流県立自然公園」の一部。

天石門別神社の天石門別は「あめのいわとわけ」と読む。

過去には「あまのいわとわけ」とも。

天石門別神社は天手力男(アメノタヂカラオ)を祭神としている。

アメノタヂカラオは、日本神話で有名なアマテラスが天岩戸(あまのいわと)に隠れる天岩戸伝承で活躍した神様だ。

名前の通り怪力の神様で、天岩戸を開けてアマテラスを外へ引き出したのがアメノタヂカラオ。

天石門別神社という神社名は、祭神のアメノタヂカラオの天岩戸伝承における一連の行動に由来していると思われる。

 

天石門別神社の社殿裏手には「琴弾の滝」という滝がある。

また、社殿から滝へ向かう道の間には、磐座古代祭祀跡も存在。

天石門別神社は吉備津彦命が建てたと伝えられているが、もともとはそれよりも前に琴弾の滝を祭るために建てられたのが起源と推測される。

 

なお、天石門別神(あめのいわとわけのかみ)という名前の神様もいるが、当 天石門別神社においては関連がないようだ。

鎮座地について

天石門別神社が鎮座するのは、美作市の旧 英田郡英田町エリアの滝宮(たきのみや)という地区。

琴弾の滝があることから、天石門別神社は通称「滝の宮(たきのみや)」とも呼ばれている。

地名の滝宮も、天石門別神社に由来しているのだ。

 

天石門別神社の鎮座地は、岡山三大河川のひとつ・吉井川(よしいがわ)の支流・吉野川(よしのがわ)のさらに支流にあたる河会川(かわいがわ)の上流の山中にあたる。

境内の少し南側には滝の宮ダムがあり、さらに南には岡山国際サーキットもある。

境内は「吉井川中流県立自然公園」の一部。

 

岡山県道46号線がすぐそばを通っていて、滝宮トンネルの北側の出入口すぐのところに、東へ向かう脇道がある。

脇道への入口に鳥居があり、看板も出ているので目印になる。

そのまま脇道を進むと駐車場。

20台程度は停車可能とみられる。

参道・境内のようす

岡山県道46号・滝宮トンネルの北側の出入口にすぐ北側に、東側へ向かって脇道がある。

脇道の入口には鳥居があり、社号標や案内看板もあるので分かりやすい。

天石門別神社 参道口 鳥居

滝宮トンネル北側の天石門別神社へ向かう脇道の入口

この脇道をまっすぐ約200m直進すると、川を渡る。

川を渡れば天石門別神社で、駐車場がある。

天石門別神社 参道

駐車場から社殿へ向かう参道。

天石門別神社 参道脇にある境内社 御楯神社

駐車場から社殿への参道の途中、脇道を入ったところに小さな祠がある。

この祠は御楯神社。

天石門別神社 境内 鳥居

社殿の手前に鳥居がある。

上記写真の鳥居右側の石垣の上が社殿だ。

 

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天石門別神社 社殿への入口

鳥居を抜けてしばらくまっすぐ進むと、社殿へ上がる石段がある。

天石門別神社 手水舎

社殿に上がる階段の前には、手水舎がある。

天石門別神社 境内の横を流れる琴弾川

社殿への石段前、手水舎の前から横を見ると、川が流れる。

琴弾の滝から流れ落ちた水が流れる「琴弾川」だ。

紅葉シーズンには美しい景観となる。

天石門別神社 狛犬 天石門別神社 狛犬

社殿へ上がる石段の上には狛犬。

天石門別神社 拝殿

拝殿・本殿は、さらに石段を上った少し高い場所にある。

天石門別神社 拝殿

拝殿は、昭和52年(1977年)に本殿が遷座したとき(後述)に建立されたもの。

天石門別神社 本殿

本殿は、江戸時代中期の元禄10年(1697年)、当時の美作津山藩主森長武(もり ながたけ)が再建したもの。

じつは本殿は、もともと北側の琴弾の滝へ向かう道の途中に建てられていた。

しかし、滝宮ダム建設によって横を流れる琴弾川の水位が上昇するおそれがあり、昭和52年(1977年)に今のところへ移築されたもの。

拝殿は移築に合わせて建てられたのだ。

なお社殿がある地は地上げして高くしてあるとのこと。

天石門別神社 境内社(左から大歳神社・宇受売神社、稲荷神社、早滝神社、 総神社)

本殿の向かって左側にある境内社。

4社がいっしょの建物で祭られている(相殿)。

左側から、大歳神社・宇受売神社と、稲荷神社、早滝神社、総神社。

天石門別神社 境内社 八幡神社

本殿の向かって右側にある境内社・八幡神社。

琴弾の滝・磐座遺跡など

天石門別神社 境内から琴弾の滝へ向かう道

社殿の横から琴弾川の脇に降りる階段がある。

その階段を降りると、川沿いに北に向かう道があり、ここを直進すると琴弾の滝へ出る。

天石門別神社 境内から琴弾の滝へ向かう道

道の周囲は木々におおわれ、琴弾川のせせらぎが聞こえて、秘境感が増してくる。

天石門別神社 境内から琴弾の滝へ向かう道にある御正殿旧跡

滝へ向かう道の途中には「御正殿旧跡」の碑。

さきほど本殿は移築されたと述べたが、その本殿が元あった場所がここだ。

天石門別神社 境内から琴弾の滝へ向かう道にある磐座遺跡

本殿跡の横には丸く石が積まれた磐座(いわくら)遺跡。

古代の祭祀跡だといわれている。

天石門別神社 琴弾の滝

約100m北に進むと琴弾の滝がある。

落差は約13mと高くないが、とても勢いよく水が流れ落ちている。

また、よくみると途中で一度岩場にあたって落ちている「二段の滝」である。

天石門別神社 琴弾の滝を祭る祠

滝の横には祠がある。

天石門別神社 琴弾川

滝から勢いよく落ちた水は、琴弾川となって境内をぐるりと囲うように湾曲して流れる。

琴弾川は、境内の約400m下流で滝宮ダムに注ぎ、さらに下流で河会川に合流・吉野川に合流を経て吉井川へ合流する。

天石門別神社の由緒・歴史

第10代天皇である崇神天皇(すじん てんのう)の時代に、吉備国を平定した吉備津彦命(きびつひこのみこと)が建てたと伝えられている。

吉備津彦は、吉備平定は天手力男のおかげだとして、琴弾の滝の地を選んで天手力男を祭ったといわれる。

しかし前述のように、吉備津彦が祭る以前から、琴弾の滝を祭る神社があったのかもしれない。

その後平安時代前期には、全国の有力神社を記載した『延喜式 神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)』に載る「式内社(しきないしゃ)」に。

さらに美作国の三宮にもなった。

鎌倉時代の嘉元3年に地頭の平重継が、江戸時代の前期の 元禄10年には津山藩主・森長俊がそれぞれ社殿を再建している。

天石門別神社へのアクセス

付近に鉄道駅やバス停はないので、自動車またはタクシーでアクセスすることになる。

天石門別神社の見どころ

天石門別神社の見どころは、社殿裏手の琴弾の滝だろう。

さらに滝に向かう道にある磐座遺跡も、古い時代から神社があることも思わせる。

また、秋の紅葉も美しい。

天石門別神社の概要

神社名 天石門別神社 (あめのいわとわけ じんじゃ)
別名 滝の宮
祭神 天手力男命 (アメノタヂカラオノミコト)
利益 開運招福、祈雨
創建 不詳
旧社格 式内社
美作国 三宮
県社
鎮座地 岡山県美作市滝宮89
連絡先 0868-74-2313
例祭 春祭:4月29日
八朔祭:8月 第3土曜
例大祭:10月 第4日曜
駐車場 有り(20台程度)
HP 天石門別神社|岡山県神社検索|岡山県神社庁
SNS
備考 社殿の北側およそ100mのところに「琴弾(ことびき)の滝」がある。
「吉井川中流県立自然公園」の一部。

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