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【第19回 岡山ブログカレッジ】災害と情報発信、ブログ・SNSの活用について学ぶ

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

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2018年11月18日、第19回『岡山ブログカレッジ (岡ブロ)』に参加した。

今回は、これまでの参加者が講師となる会。

マイコイズム」を運営するマイコ(@Utaemon2016)さんが登壇した。


参考
マイコイズム

テーマは災害時における情報発信

岡山県を含む瀬戸内地方の多くの場所では、2018年7月豪雨で大きな被害が出た。

マイコさんはその時にボランティアとして活動をし、そのときの体験談と、そこから学んだ情報発信のコツを紹介した。

岡山ブログカレッジとは

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

岡ブロは「岡山スマホユーザー会 (岡スマ)」を主催するチー (@ktoi_chi)さんが発起人となり設立された、岡山県内で開催されているるブロガーのための学習会・コミュニティ。

共に学ぶ」をキーワードに「参加者全員で勉強して、お互いに高め合う」をコンセプトとし、メインとなる居場所の他に「もうひとつの居場所を作る」場として活動している。

運営者はチーさんの他、T.村上(トシ師匠)(@SY_SI_Murakami)さん、きーたん(@keyturn312)さん、生川敏弘(@toshi_narukawa)さん、パパンダ(@papanda_life)さんと、いずれも岡山県を拠点に活動されている現役ブロガーの皆さんという豪華な会だ。


参考
岡山ブログカレッジ(岡ブロ)ーブログを楽しく学び合う勉強会アナザーディメンション

▼参考 過去のレポート記事

今回の会場はなんと「大橋家住宅」

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

今回は国指定重要文化財である「大橋家住宅」で開催。

昔ながらの趣ある家屋で開催するというちょっと変わったもの。

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

岡ブロ開催中には一般の見学者も付近を通る。

今回のテーマは「災害と情報発信。『信頼』ってなんだ!?ブログが繋ぐもの」

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

今回は講師として岡ブロに第1回目から参加されているマイコ(@Utaemon2016)さん。

マイコさんは、7月に発生した西日本豪雨災害で大きな被害の出た地元の総社市や隣の真備町で、ボランティア活動を行ってきた。

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

今回はその体験談と、そこで生かしたマイコさんの情報発信術、そして災害時の情報発信の活用法と注意点などがテーマだ。

災害発生の状況と情報発信活動

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

まず、知っておかなければならないこととして、災害時のボランティアは各所の「ボランティアセンター」というものが管轄するということ。

このボランティアセンターは社会福祉協議会が運営しているのだが、じつは社会福祉協議会は民間組織だというのは、知られていない。

災害発生時はセンター側もパニック→情報整理・発信の手伝い

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とにかく災害発生時は、被災者だけでなくセンターもパニックになっているそうだ。

とにかく情報が整理できていない。

そこで、マイコさんは自信が情報発信者であることから、情報発信の手伝いができないか?と考えたそうだ。

センター側は、立場上、間違いの無い情報しか発信することができない。

しかし、それでは時間がかかる。

そこでマイコさんは、個人の立場で発信するならば、すばやく発信できる情報もあるのではと思い、センターにかけあった。

結果、認められてボランティアセンター側の人を示すベストをもらい、正式に発信を開始。

得た情報を、センターの管理者の確認を取った上で各種SNSで発信した。

ブログが生きた

災害後、情報発信の活動をしてきたマイコさんだが、それが公的機関の協力の下に情報発信できたのは、いままでやってきたブログが生きたそうだ。

過去の発信内容で共感をしてもらえ、そこで発信していた自身の活動内容から信頼してもらえ、協力者もあらわれた。

災害時の情報発信のポイント

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発信する上でのポイントは以下。

  • 発信する前にSNS上で、まず自分は何者かを説明
  • 公式のTwitterで発信が難しいことは、個人との立場として自分のSNS上で発信
  • 市役所内を歩いて、情報を収集

災害ボランティア活動

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総社市は市長の指揮もあり、次第に体制が整う。

そこでマイコさんは、総社に隣接する倉敷市の旧 真備町でのポランティアに協力するようになる。

真備は、高梁川支流の小田川と小田川支流の洪水により甚大な被害が出ていたためだ。

また総社から真備は倉敷市街よりも近く、総社からすぐに行くこともできるためでもある。

水害は水が引いて2週間が勝負

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真備での活動で学んだことは、水害は水が引いてから2週間が勝負だということ。

家が傷んで再起不能になったり、衛生状態が悪化したりといった影響が出てくるためだ。

災害支援は、自助→共助→公助 の順序で

また災害支援は 自助→共助→公助 という順序で行う。

まずは自分たちの力で生活することが前提で、それができないときは現地の人が互いに協力、さらにそれでも不足した部分をボランティアや公的機関の力で解決していくということだ。

災害ボランティアのポイント

被災後初期段階は自主的に動けない人は行くべきでない

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

災害後初期の被災地でのボランティア活動では、自力で動けない人は役に立たないという。

そのため、自分で何をすればいいのかがよく分からない人は、初期の時点では被災地へ行くべきでない。

現地は混乱している。

自分で考えて、解決法をみつけて、自分で関係者にアクセスできることが大切なためだ。

被災地では口伝と張り紙による情報発信が有効

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

被災地でのもっとも有効な情報伝達手段は「口伝」と「張り紙」だという。

そもそも災害でインフラが寸断しているためだ。

 

またSNSで情報発信するときも、被災地はすぐに状況が変化していくので、手に入れた情報も役に立つかわからない。

そのため、時間をかけて正確さを求めるより、スピードと直感で情報選択をして発信するのも大事。

被災者側・ボランティア側に大切な心構え

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

被災地で、被災者側・ボランティア側ともに必要な心構えは「被災者は客じゃない」というものだ。

被災者は自分たちで生活していくという前提で、ボランティア活動を行い、被災者は協力を受ける。

まとめ

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

最後に、マイコさんは災害時のボランティアはやりたい人がやりたいときにやるべきだという。

被災地に貢献したいという気持ちがなければ貢献できないからだ。

つまり、災害ボランティアは個人の自由。

自由とは、自分の気持ちで選択できるか。

それは、外側にパワーを預けずに自分と対話すること、というのが彼女からのメッセージだ。

災害情報発信のポイント

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

  • ネガティブな面を出さない
  • 人に押しつけない
  • 調和を目指して発信する

第19回 岡山ブログカレッジ@倉敷・大橋家住宅

  • ブログは個人メディアという意識を持つ
  • 使う言葉を意識的に選ぶ

次回の岡ブロ

次回の岡ブロは2018年12月8日、今回と同じ大橋家で行われる。

講師は運営者のひとりチーさん。

テーマは「実録!会社を辞めたら自由!のハズじゃ……」。

今年フリーランスとなったチーさんならではの話が聞けそうだ。

詳細は下記参照。


参考
実録!会社を辞めたら自由!のハズじゃ……。第20回岡山ブログカレッジは12月9日に「大橋家住宅」で開催アナザーディメンション