【星尾神社 七夕祈願祭】井原市美星町〜流星落下伝説の神社で星に願いを

星尾神社@井原市美星町

井原市美星町(びせいちょう)。

井原市に編入合併(2005年)する前の小田郡美星町時代から「星がきれいな町」として町おこしをしている地域だ。

その美星町内には星を祀る神社がある。

それが星尾神社(ほしお じんじゃ)だ。

別名を星尾大明神、星の宮などと呼ばれている。

その星を祀る星尾神社で毎年おこなわれているのが七夕祈願祭。

星にまつわる神社ということで行われている。

星の神社で七夕の祭りというはなかなか興味深くないだろうか?

そこで星尾神社の七夕祈願祭についてご紹介したい。

星尾神社とは

星尾神社が鎮座するのは井原市美星町の星田(ほした)。

美星町は2005年に井原市に編入合併した地域で、井原市の北東一帯にあたる。

全域が吉備高原という高原地帯にあり、酪農・畜産・農業などが盛ん。

その美星町の西部にあたるのが星田地区で、星田の北西端に星尾神社は鎮座している。

星尾神社@井原市美星町【星尾神社】井原市美星町〜星の町にある流星落下伝説の神社

星尾神社が建てられたのは鎌倉時代初期の承久年間(1219〜1222年)。

その時代にこの地域に流れ星が3つ落下。

1つは現在の星田、2つは星田の北隣の黒忠に落下したという。

落下地点のすぐそばにそれぞれ社を建てて祀られ、そのうちの星田の落下地点に建てられたのが星尾神社。

その後、鎌倉時代後期の正中元年(1324年)にこの地を治めていた豪族・妹尾平治右衛門(せのお へいじえもん)が重病が回復したのを期に約200m南西の森に神社を建立して星尾神社とした。

またこの地はもともと黒田村という地名だったが、これを期に星田村に改称したという。

 

星尾神社の祭神は、主祭神が高皇産霊命(たかみむすびの みこと)で、ほかに天之御中主神(あめの みなかぬしの かみ)、神皇産霊命(かみむすびの みこと)の三柱。

日本神話で最初に現れた神「造化(ぞうか)の三神」を祀っている。

七夕祈願祭とは

祭の概要

星尾神社@井原市美星町

文字通り、七夕のお祭りだ。

開催は毎年8月7日

なお最初にいっておくが、星尾神社の七夕祈願祭は、露店が並んだり、踊りながら練り歩いたり、大きなイベントが行われたりする祭りではない。

神楽と神事を中心とする本来の祭のスタイルだ。

祭の内容は以下の通り。

  1. こども神楽
  2. 七夕祈願神事
  3. 短冊のお焚き上げ

時間は12時30分〜15時まで2時間半ほど。

最後のお焚き上げでは、参拝客や学校などから集められた短冊を焚き上げる。

参加される方は、ぜひ短冊を持参して欲しい。

その場で書くことも可能だ。

全国から願い事が書かれた短冊を募集

星尾神社@井原市美星町

星尾神社では七夕祈願祭のために7月から願い事が書かれた短冊を全国から募集している。

遠方で来られない方も祈願してもらえるのだ。

さらに事前に応募された短冊の中から、すばらしいと思える願い事を書いた方は表彰されて記念品が贈られる。

送付先は星尾神社社務所で「短冊コンテスト応募」と明記のこと。

なぜ7月7日ではなく8月7日なのか

星尾神社では7月7日ではなく毎年8月7日に開催する。

じつは全国的にも8月7日に七夕を開催する地域もけっこうある。

それには以下のような理由がある。

  • 元々七夕は旧暦で7月7日だが、新暦の7月7日は梅雨が明けていないことも多く、星の祭としては不適当。
  • 旧暦の七夕の時季で実施したいが、旧暦で7月7日にあたる日は毎年変わり、分かりづらい。そこで月のみ旧暦の8月として日にちは7日で固定。

なおこの記事はお盆に書いているが、盆もまったく同じだ。

本来の盆は旧暦7月13〜16日だが、月のみ旧暦の同じ時期にあたる8月とし、日には13〜16日で固定している。

ただし七夕とちがい盆の方は8月に行う地域が圧倒的に多い。

七夕祈願祭のようす

境内のようす

星尾神社@井原市美星町

駐車場は社頭の鳥居の横にあるが、ここはすぐにいっぱいになってしまう。

星尾神社@井原市美星町

200mほど西に第2駐車場があり、こちらは余裕を持って停められる。

星尾神社@井原市美星町

神社の近くには祈願祭を示すのぼりが至るところに建てられていた。

星尾神社@井原市美星町

境内入り口の鳥居。

星尾神社@井原市美星町

鳥居から境内までの参道。

境内へ登る石段。

星尾神社@井原市美星町

社殿(拝殿・本殿・境内社)。

星尾神社@井原市美星町

本殿。

受付

星尾神社@井原市美星町

まず着いたら拝殿内の受付で芳名帳に記帳し、持参の短冊を渡す。

持ってきてない場合は、その場で願い事が書ける。

そして奉納金を納金。

星尾神社@井原市美星町

なお記念として星尾神社特製の七夕ステッカーがもらえる。

 

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子ども神楽

星尾神社@井原市美星町

社殿の左手奥にある社務所で子どもたちによる神楽が舞われる。

岡山県西部の備中地方では「備中神楽」が盛んで、伝統芸能となっている。

星尾神社@井原市美星町

社務所の扉が開放されて、舞台の代わりに。

星尾神社@井原市美星町

美星町はもちろん井原市中心部や矢掛町などこの一帯は特に神楽が盛んな地域で、子どもでも神楽に興味を持つ子もいる。

星尾神社@井原市美星町

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備中神楽では「福の種」と呼ばれるお菓子がまかれるが、子ども神楽でも福の種はたくさんまかれた。

つづいて神事にうつる。

神事

星尾神社@井原市美星町

短冊を奉納した方々は拝殿に入り、祈願する。

宮司の方よりあいさつと説明があり、祭壇で神事が行われた。

星尾神社@井原市美星町 星尾神社@井原市美星町 星尾神社@井原市美星町 星尾神社@井原市美星町

神事のあと、いよいよ短冊のお焚き上げにうつる。

お焚き上げ

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2018年豪雨災害に関する願いも多かったそうだ。

星尾神社@井原市美星町

短冊はかなりの量が集まっている。

星尾神社@井原市美星町

祈願してから点火が行われる。

星尾神社@井原市美星町 星尾神社@井原市美星町 星尾神社@井原市美星町

竹の棒の先に火がついていて、それを差し出して点火する。

星尾神社@井原市美星町 星尾神社@井原市美星町

あっという間に炎が上がり、どんどんと短冊が焼けていく。

星尾神社@井原市美星町

お焚き上げが行われるのは拝殿の左手。

多くのカメラマンがこのようすを撮影していた。

星尾神社@井原市美星町

お焚き上げのあとには赤飯をいただけた。

星尾神社@井原市美星町

最後にお札をいただいて終了。

福の種について

先述した子ども神楽での福の種(菓子まき)だが、じつはかなり大量にまかれる。

しかも子ども神楽の後の神事が始まる頃からやってくる人も多いので、取り放題だった。

予想以上の量だったため菓子が入っていた段ボール箱をいただいて、なんとか持ち帰ることができた。

星尾神社@井原市美星町

また福の種には美星町の隠れた銘菓「黒糖まんじゅう」もある。

星尾神社@井原市美星町

黒糖の風味がする生地と中のしっとりとしたこしあんが最高である。

まとめ

宮司の方の話だと、毎年全国からたくさんの短冊がおくられてくるが、2018年は1ヶ月ほど前の7月上旬に西日本豪雨災害が発生した影響で、例年よりも多くの短冊が全国からとどいたという。

しかもその願いも「復興祈願」のものが多かったそうだ。

星尾神社@井原市美星町

美星町にも他地域ほどではないが豪雨被害を受けている。

また大きな被害があった真備町や矢掛町・井原市中心部・笠岡市・高梁市・総社市はいずれも近い。

美星町は特に被害が大きかった小田川の支流域でもある。

そのため復興祈願の短冊も多く集まったようだ。

 

あと企業の参加も意外と多かった。

遠くは県外の広島市内の企業も参加されていて驚いた。

観光客らしき方もチラホラいたようだった。

 

派手で露店や出し物を楽しむような祭ではないが、ゆっくりと本来の神事中心の祭を楽しむのもおもしろいかもしれない。

興味のある方はぜひ。

星尾神社へのアクセス

マイカーでむかう場合、国道486号線から分岐する形となる。

東方面から来るときは矢掛町の小田駅付近から広域農道を通って美星町へ入り、美星産直プラザ付近から県道77号線を西進する。

西から来るときは、井原市中心部の西江原町から県道291号線を使えば星尾神社のすぐ近くに着くが、途中道がかなり狭くなっている区間が何ヶ所かある。

井原市中心部からは国道313号線を北上して芳井町に入り、芳井町北部で県道877号線を東進する行き方が広い道で行けるのでおすすめだ。

ただしこちらは距離が少し長くなる。

 

また公共交通機関を使う場合、美星町内には鉄道は通っていない。

バスの便は市内循環バス「あいあいバス」があるが本数が少ない上、起点が市役所支所となり鉄道駅と接続しておらず実用的ではない。

参考 「井原あいあいバス」ご利用の案内市内循環バス

もしバスを使う場合は井原鉄道の井原駅から美星方面の便に乗り「美星産直プラザ」で下車、県道77号線を西へ約4km歩くか、タクシーだ。

参考 路線バス北振バス株式会社

一番楽なのは井原駅からタクシーだが、料金はかなりかかる。

料金の目安は4600円くらい。