イグサって食べられるのか!! 早島のイグサスイーツ!

イグサマドレーヌ

先日、総社市(岡山県西南部)の観光農園『農マル園芸 吉備路農園』の記事を書きました。

その農マル園芸でイグサのスイーツという面白い商品を発見しました。

知らない方も多いと思うので、ご紹介します!

そもそもイグサは食べられるの?

イグサが食べられるということは今ではあまり知られていません。みなさんもそう思われるのではないでしょうか。
私も最初見たときはびっくりしました。

実はイグサは産地ではひそかに薬用として食べられていました。

栄養価も大変高く、食物繊維ミネラルが豊富。特にカリウムはバナナの6倍におよびます!!

しかし、一般のイグサと食用のイグサは栽培方法がちがうため産地は非常に少なく、現在は後述する日本最大のイグサ産地・熊本県八代地方で生産がされています。

イグサの栽培者がいなくなった早島町(岡山県中南部。岡山市と倉敷市の間の町)では、イグサスイーツは熊本産のイグサを使用しているようです。

岡山県南から広島県備後南部はかつてのイグサ一大産地

かつては岡山県南部から広島県東南部(備後地方)は日本で最大のイグサの生産地でありました。
それに関連して、ゴザ、畳表、畳の「へり」、 花莚(かえん)などの製造も盛んでした

私の両親や祖父母の話によりますと、私の住んでいた備中地方南部もたくさんイグサが栽培されていて、私の家の近くにもイグサ農家が多かったそうです。

繁忙期にはあまりにも忙しく、九州のほうから出稼ぎの人を雇っていた農家が多かったとのこと。

しかし水島地区に代表される工業が盛んになると、イグサ栽培農家は工業関連の業種へ移っていき、イグサ栽培は衰退の一途をたどりました。

代わりに、先述した出稼ぎに来ていた九州出身者、とりわけ熊本県などの方たちが地元へ技術を持ち帰り、熊本県(特に八代地方)などが岡山県南・広島備後地方にとってかわる日本有数の産地になります。

なお現在も最盛期には遠く及ばないながらも岡山県南にはイグサ農家や、イグサ製品製造業者が活動しております。

畳表の名ブランド「早島表」

岡山県南や備後地方で製造された畳表は、代表産地の名をとり「備後表」と総称されます。その中で備中産は備中表、備前産は備前表と称することもあります。

これら産地の中で、とりわけ備中にあたる都窪郡早島町は岡山県および備後地方の中でもトップクラスのイグサの産地であり、イグサ製品の製造も盛んでした。
加えて品質も良いと全国的に評価され、早島産の畳表は「早島表」としてブランド化。

しかしそんな早島町でも他のイグサ・イグサ製品の産地と同じく衰退に歯止めがかかりません。
ついに平成12年には早島町内からイグサ農家が消滅してしまいました(イグサ製品取扱業者は現存)。

その歴史を現代でも生かすため、地元有志がイグサを食用として活用できることを生かし、イグサスイーツを名物とすべく開発をはじめました。

イグサスイーツはこんなもの

現在、イグサスイーツを製造しているのは早島町にある『彩の里 花みづき』というお店です。

商品は「イグサわらび餅」「イグサチョコレート」「イグサパウンドケーキ」「イグサマドレーヌ」「イグサマフィン」「イグサドーナツ」「イグサシフォンケーキ」「イグサソフトクリーム」「イグサプリン」などなど多数あります。

私はわらび餅とチョコが気になったのですが、あいにく売り切れ・・・

代わりにマドレーヌとパウンドケーキを購入。

見た目はマドレーヌもパウンドケーキも生地がやや緑がかっています。
抹茶の同種のものよりは緑が薄い感じ。

食べてみると、ほんのりと新品の畳やゴザの香りがします。

日本人なら新品の畳・ゴザの香りは好きな方が多いと思います。
スイーツから香ると違和感があるかもしれませんが、いい香りなのでまずくは感じませんでした。
スイーツの味自体も大変美味しいです。

終わりに

イグサ生産者がいなくなってしまった早島町ですが、新たな形でその歴史を残していこうと頑張っています。

イグサスイーツは製造元の「彩の里 花みづき」の他、一部商品を除き総社市の観光農園「農マル園芸 吉備路農園」でも販売されています。

イグサを食べるなんて躊躇する方もおられるかもしれません。
でも、想像以上に美味しいですよ。

ぜひ一度!

店舗情報

彩の里 花みづき

住所:岡山県都窪郡早島町前潟1105

電話:086-476-0148

FAX:086-483-0105

営業時間:9:00〜

定休日:不定休

URL:http://best-rime.com/

農マル園芸 吉備路農園

住所:岡山県総社市西郡411-1
トップページ

電話:0866-94-6755

FAX:0866-94-6700

営業時間:9:00〜18:00

定休日:年中無休

URL:http://www.noumaru.jp/