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番町(ばんちょう)は岡山市北区にある町丁です。
岡山市街北部で旭川西岸に位置する市街の割に静かな住宅街です。
古い家屋や寺社があるエリアで、市街で戦災を免れた希少な地域です。
あくまで当サイトでの見解です。
番町はこんなところ
岡山県道27号線の東側・県道402号線の北側に広がる幹線道路の交わる地です。
そして旭川の西岸の土手の西方にあたります。
江戸時代は岡山城下の一部で、城下町北側にあった侍屋敷町(侍町)でした。
番町は岡山空襲でほぼ全域が焼けなかった地域でした。
そのため江戸時代の侍屋敷やその名残を残す建築物が点々と残っています。
町区改訂前の番町は県道27号の西も範囲に入っており、西川まで至りました。
改訂により県道27号以西(六番町〜八番町)は南方の一部に変更となっています。
ただし旧六番町の一部は県道27号線の造成で道路の一部となってしまいました。
番町には伊勢神社と瑞雲寺(ずいうんじ)という古い寺社があります。
伊勢神社は『延喜式(えんぎしき)』という古代の有力な神社を記載した書物に記載されていた式内社(しきないしゃ)という古社です。
瑞雲寺は初代岡山藩主・小早川秀秋の墓所。
江戸時代中期に建造されたといわれる本堂や山門などが残る古刹です。
地名の由来
江戸時代の町割が番号で名付けられていた
前述の通り、当地は江戸時代に岡山城下北部の侍町でした。
外堀の外側に作られた町で、東から一番町・二番町と数えて八番町までありました。
そのため総じて番町と総称されていたのです。
これが地名の由来となります。
五番町までは寛永9年までに出来た町。
六番町から西(八番町まで)は寛文8年〜元禄年間までにできた町筋です。
この西エリアは現在は南方の一部となっています。
町並
まとめ
番町は南隣の出石町などとともに空襲での戦災をまぬがれて古い建造物が残っている地区です。
しかし出石町がいろいろとイベントなどを行うなど古い遺産を活用していこうと模索しているのに対して、番町はあまりそういった動きは見えません。
私が知らないだけならいいのですが・・・
出石町といっしょになって古い建物を生かしていく、残していく動きがあればいいのになぁと思います。
参考資料
- 『日本歴史地名体系三四巻 岡山県の地名』平凡社
- 『岡山県大百科事典』山陽新聞社
- 巌津政右衛門 『岡山地名事典』日本文教出版社
- 岡山大学付属図書館 『絵図で歩く岡山城下町』吉備人出版
- 谷淵陽一『岡山市の地名由来』吉備人出版
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