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2017年(平成29年)11月5日、岡山県は久米郡の美咲町にて開催された『たまごかけごはんコンテスト』が開催された。
コンテスト自体には参加していないのだが、いろいろと催しが開催されるので美咲町へと足を運んできた。
美咲町はたまごかけごはんが名物。
しかもこの日はたまごかけがはんが食べ放題だ。
そんなわけで馳せ参じた次第だ。
11月5日は「いいたまごの日」!
たまごかけごはんコンテストが開催された11月5日は「いいたまごの日」だそうだ。
「1105」で、0を玉とみなして「いいたまご」と語呂を合わせたというわけ。
これは私は初めて知ったことだ。
たまごかけごはん食べ放題!醤油のかけ比べも!
会場ではたまごかけごはんが500円で食べ放題!
さらに全国各地から取り寄せたたまごかけごはん専用の醤油のかけ比べも可能。
さらに高級食材を使ったプレミアムたまごかけごはんも。
1杯500円で、こちらはおかわりはできない。
大勢の人がたまごかけごはんに群がっていた。
なお茶碗は一人一つ。
おかわりは茶碗を空けなければできない。
たまごはセルフ方式で自分で割り、ごはんにかける。
目の前には玉子が山積み。
もちろん地元・美咲町産の玉子だ。
たまごをかけたら、自分で好きな醤油を選んでかける。
全国各地のいろいろなたまごかけごはん用の醤油が用意されている。
たまごかけごはん食べ放題を注文した人は味噌汁が無料。
もちろんおかわりし放題。
たまごかけごはん食べ放題はレストハウス(食堂)が会場だった。
意外と収容人数は多そう。
ごはんも地元産の米で、なかなかごはんも美味しい。
私のおすすめの醤油はこれ
会場の一番人気の醤油は沖縄の琉球醤油屋の「塩醤油」。
あまりの人気で在庫も切れたそうだ。
私も試してみたが、あっさりたした風味で食べやすい。
ただ思ったより味が薄いので少し多めにかけた方がよい。
二番人気は富山の「ぴよたんのたまごにイイ醤(ジャン)」。
個人的にはこれがもっともおすすめだ。
他には佐賀県のイデマン醤油味噌醸造元の「粋(すい)」が美味しいと感じた。
会場人気も2番だった思う。
私自身も上記富山の醤油と並んで美味しいと思った。
気になって試したのが「男の玉子かけごはんしょうゆ」。
スパイシーさが売りとのことだが、美味しかったもののあまりスパイシーさは感じなかった。
宮崎県の早川しょうゆみその「卵かけご飯しょうゆ」。
見た目やネーミングのインパクトは弱いが味は美味しかった。
あとは岡山名産の黄ニラを使った地元・倉敷の虎醤油「黄ニラ醤油」。
ほんのりと黄ニラの風味があり、コクを感じる醤油。
こちらも人気の醤油だった。
地元の商品だが、あまり知られていないからだろう。
同じ岡山からは笠岡のアサムラサキ「かき醤油」も。
だが有名な人気商品な上に地元だからみんな使用経験があるためか、あまり人気はなかった。
私も家に常備している醤油なので、かける候補からは完全に除外していた。
たまごソムリエの友加里さんがゲスト!
たまごソムリエとしてテレビや雑誌などで活動されている友加里(タマミ)(@yukari_tamago)さんがゲストとして参加(写真左)。
メインエベントでもあるたまごかけごはんコンテストの審査員としても参加していた。
たまごかけごはんコンテストは、事前にレシピを募り、いくつかのノミネートを決定。
現地ではノミネート数作品を実際に食しながら審査員が優勝を決めるというものだった。
他にも友加里さんのたまご料理クッキングや、「コケコッコー」の鶏の鳴き声が一番大きく上手な人を決める「コケコッコークオリティ大会」っていうのも開催。
まきばの館はこんなところ
『まきばの館』は1991年(平成3年)に岡山県総合畜産センターが建設・開業。
畜産にふれあいながら楽しめ、畜産への理解を深める憩いの場だ。
岡山県総合畜産センターというのは、県の組織「畜産研究所」が運営。
畜産業全般の試験・研究をおこない、県下の畜産業の発展に取り組んでいる。
敷地はかなり広い。
今回の会場は高いところにあり、敷地が一望できる。
その広さに驚く。
敷地内には農場や畜産施設がある。
他にもレストハウスや喫茶、ドッグラン、アスレチック広場も。
ラベンダー畑もあり、シーズンには見物客が多いそうだ。
アスレチック広場は大型遊具が整備されている。
子どもたちには絶好の遊び場。
会場には鶏が。
途中で玉子を産んだりしていた。
子どもたちも興味津々のようだった。
アスレチック広場からたまごかけごはんコンテスト会場を望む。
会場やレストハウスは高いところにある。
まきばの館製のシュークリーム。
かなり巨大で驚く。
中にはカスタードクリームが大量に入っていてうれしい。
噛めば、その瞬間に口の中にカスタードの芳醇な甘さが一気に広がり、すぐさま最高潮を迎える。
まきばの館は畜産だけでなく、精肉や乳製品の加工もおこなっていて、ハム、ソーセージ、ヨーグルトやアイスクリーム、クッキーなどの菓子も販売。
近くの道の駅などにも出荷している。
アクセス
まきばの館は、久米郡美咲町の旧旭町エリアにある。
美咲町域の北西端に位置し、山中に所在している。
津山市(旧 久米町地区)と真庭市(旧 落合町)に隣接。
最寄りの高速道路のインターチェンジは中国自動車道の落合ICまたは院庄IC、米子自動車道の久世ICだ。
かなり高いところにあるので、山道をかなり登る必要がある。
まきばの館への道はいくつかあるが、津山市久米町方面からの道はほぼ2車線の広い道路だ。
一般道を南方向から来る場合は、旧旭町地区中心部方面からがいいだろう。
旭川から国道439号線を北上し、休乢(やすみたわ)トンネル手前の三叉路を西へ曲がり、県道341号を進むルート。
2車線化していない区間も多いが、離合は十分可能な箇所がほとんどだ。
その他のルートの場合、道によっては離合困難な箇所もあるので、事前にGoogleマップ等の地図で確認を。
まきばの館の情報
所在地 | 岡山県久米郡美咲町北2272 |
---|---|
電話 | 0867-27-2332 |
ファックス | 0867-27-2331 |
ホームページ | http://www.cyerry.net/~makiba/index.html |
なぜたまごかけごはんが美咲町の名物?
美咲町の「たまごかけごはん」は地域おこしで売り出された
まず最初に言っておきたいのは、たまごかけごはんが美咲町の名物であるのは、自然定着したものではなく、地域おこしとして企画されたものであるということ。
そして全国各地の企画された名物の中でも成功した代表例である。
2008年(平成20年)、美咲町は食をテーマに観光客誘致を考え、たまごかけごはんに着目。
同年、同町役場西方にある中央総合運動公園内に、たまごかけごはん食べ放題の「食堂かめっち。」をオープン。積極的にPR活動を展開した。
なぜ「たまごかけごはん」なのか?広めた人の生地でたまごかけごはんの材料の産地でもあったから
なぜ、たまごかけごはんなのか?
それは第一に、たまごかけごはんを世に広めた明治時代のジャーナリスト・岸田吟香(きしだ ぎんこう)が同町の旧旭町 垪和(はが)地区の出身だからだ。
第二に美咲町は養鶏や稲作が盛んであり、また町内に老舗の醤油醸造所があること。
つまりたまごかけごはんに必要な材料が新鮮・高品質で手に入るのだ。
前述のまきばの館の他、県下最大級の養鶏場もある。
また大垪和地区や小山地区の棚田は「棚田百選」に選ばれ有名だ。
シンプルな料理だからこそ素材に自信がないとできない。
だからこそ町のPRになるということだろう。
また、たまごかけごはんを提供する飲食店自体が当時は少なく、また専門店となると非常に珍しい。
そのインパクトも狙ったと思われる。
美咲町名物として定着
結果として、このたまごかけごはんのPRは大成功。
「食堂かめっち。」は土日祝日には行列ができるほどの盛況ぶりで、全国的にもメディアに取り上げられた。
翌2009年頃から全国的にたまごかけごはんブームが到来。
その追い風も受け、完全にたまごかけごはんは美咲町名物として定着した。
なお「食堂かめっち。」では現在、出汁巻きたまごや親子丼、オムレツなどの他のたまご料理も食べられる。
さらにその後、町内のの旧 柵原地区に2号店「らん」もオープンしている。
参考リンク
- たまごかけごはん|美咲 黄福物語 MISAKI YELLOW HAPPY PROJECT (美咲町公式サイト)
- たまごかけごはんの店「食堂かめっち。」ホームページ
- 片鉄ロマン街道 最終駅吉ケ原よりすぐ!!美咲町たまごかけごはんの店「らん」
たまごかけごはんについて美咲町役場を取材!
なお、その後仕事で、たまごかけごはんについて美咲町役場に取材をおこなう機会を得た。
記事詳細は『「たまごかけごはん」には発案者がいたって本当!?TKGの聖地の白米&生たまごは誕生秘話込みで美味しかった – メシ通 | ホットペッパーグルメ』を参照。
「たまごかけごはん」には発案者がいたって本当!?TKGの聖地の白米&生たまごは誕生秘話込みで美味しかった – メシ通 | ホットペッパーグルメ
あとがき
たまごかけごはんが食べ放題だけでなく、専用醤油の食べ比べができたのはとてもよいアイデアだと思う。
実際にただ単におかわりするよりも、おかわりする理由ができてたくさん食べられる。
もちろんさすがに全部の醤油を試すことは難しいけど…
今後もこの企画がおこなわれるかは分からないが、もし開催されるなら、おすすめだ。
またまきばの館はアスレチック広場やラベンダー畑など見所もある。
いろんなイベントもたびたび開催されている模様。
ぜひ一度行ってみてはいかがだろうか。